引きこもり
社会に上手く適応することが出来ず、家の中に閉じこもってしまう引きこもり。しかし、それはあくまで「その人がそういう状態にある」というだけであって、それがいいか悪いかということはまた別のことである。社会の価値基準というものは別に絶対のものではないし、必ず全てのルールにしたがわなければいけないというものでもない。むしろ、自分の声を大事にする感性のするどい人が、社会の価値に上手く合わせることが出来ずに、引きこもることもあるだろう。引きこもりというと、社会ではマイナスの概念として捉えがちだが、社会の価値に余分に揺るぐことのない篭(こもる)る作業はとても大事なことだと思う。内に向かうこともあることは人間にとって自然なことである。