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テーマ:暮らしを楽しむ(388253)
カテゴリ:アフロ日記
私がまだ小学校に入るか入らないかの頃 うちは6畳と4畳半と台所に水洗トイレつきだけど お風呂のないアパート住まいだった。 まさに「オールウェイズ三丁目の夕日」的な日常で (その頃は皆、そんなだったよね) アパートの住人同志、連れ立って銭湯へ通ったり 近所の人もみんな知り合いで 誰の家にでも気軽に出入りしていた。 アパートの向かいにある、まあちゃんのオバサンちは一軒家で 私もよく遊びに行ったけれど子供心に印象が深いのは この時期になると毎年大きな段飾りの雛人形が飾られていたことだ。 私はその大きな雛人形が羨ましくて 家に帰っては折り紙やなんかで雛人形を作ったような覚えがある。 もちろん、親にねだるのは無理だと解っていたし 親子4人が寝るのにも一杯なアパートにはそんな場所もなかった。 私が結婚して女の子が生まれ 子供に着物や雛人形を用意することを一番楽しみにしたのは 私の母親だったのかもしれない。 私達もマンション住まいで 段飾りなど置く場所は無かったにも係わらず 雛人形を見に行くと 親子して大きな7段飾りの雛人形に吸い寄せられていたのだ。 結局、私達が一軒家に引っ越すまでは 夫の実家に預かってもらうことになり 毎年、そこでひな祭りを祝うことになった。 夫は男兄弟なので、義母には面倒をかけたけど 雛人形を飾るという「親孝行」をしたのだと 都合のいい様に考えている。 (お義母さん当時は本当に助かりました、ありがとう) この雛人形がうちに来てからもしばらくは 両家の親を呼んでひな祭りを祝ったが 子供達も大きくなり毎年定期テストと重なったり 親が病気になったりでもうやらなくなった。 毎年、雛人形を飾るたびに 子供の頃からの事や、この人形の前で 子供達が親達に披露して見せた色々な表情や歌などを思い起こす。 現実を言うと、今でもスペースが豊富にあるわけでもなく これを出す前には大掃除と物の大移動が必要なのだけど できる限りは毎年飾るつもりでいる。 親ばかだけど、うちのお雛さんは 売り場で見るお雛さんと比べても一番綺麗で優しい顔をしている。 いや、ほんと、ホント。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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