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テーマ:癌(3550)
カテゴリ:アフロ日記
3年半前に父の大腸がんが見つかり切除手術を行い
その2年半後に肝臓への転移で再度手術。 が、すぐに再発しこれで最後と3回目の手術を受け 抗がん剤治療を続ける中、体調が悪くなり入院して一ヶ月が過ぎた。 最初は自分で出来た洗濯も次第に難しくなり 移動に車椅子を使うようになり ここ最近は日中も殆ど眠っていて呼びかけると小さく目を開けて返事をする。 私は、毎日洗濯物を取りに病院へ通うようになり 医者や看護士さん、そして父と話したり 病状の変化を見ながら色んな事を考えた。 父はそう長くは生きられない。 病気が進むと気分が悪くなったり痛がったり 薬は投与しても対処治療で回復はしない。 入院は本意でない父を病院に置いておくのは果たして 最善策なのだろうか。 少しでも気持ちよく生きていられるにはどうするべきか。 現実的に自宅では療養できない段階だと解ってはいる。 では、病院で寝てばかりで段々弱っていく父は 何かいいことがあるんだろうか。 楽しみは?嬉しいことは? 辛い状況でずっと寝かせておくのは父にとっていい事なのか? 何もできずただ見ているだけの私は 焦り、悔やみ、迷い、 そうして葛藤するうちにふと気がついた。 父はきっと こうやって時間をかけて弱っていく姿を見せることで 父の人生の終わりを 私達が静かに受け入れられるように 今、生きていてくれるのだと。 そう思えたので今日は日記に書いておこうと思った。 明日は父に「返事してくれてありがとう」と言ってみよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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