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カテゴリ:アフロ日記
十日ほど前に父が旅立って逝った。
一ヵ月半の入院は病状の優れなかった父にとって 長くも短くもあり、仕事の帰りに車に乗り込むと いまだに「ああ、もう病院行かなくていいんだ」と思う。 実家から車に乗らない母が病院へ行くには電車とバスを乗り継いで一時間半。 洗濯物と毎日の細かい事は私の仕事だった。 葬儀は喪主の弟が先頭にたち周りの人たちに助けられて無事終わった。 弟は隣の県に住んでいるがその後の諸々の手続きも率先してやってくれている。 小さい頃から弟を子分の様に扱ってきたが いつの間にか彼も立派な大人に成長していたようだ。 そのことが私は頼もしくそして嬉しかった。 昨晩、遅くに電話に出ると母が 弟が銀行や病院、社会保険事務所など何ヶ所にも行き 一切の手続きをしてくれて本当に助かった。 あの子はすごい、本当に良くやってくれる。と何回も繰り返して言っていた。 最初はうんうんと聞いていたが 何度も繰り返されるうちに次第に腹がたってきて 無愛想に電話を切ってしまった。 大人気ない私は「闘病中に毎日病院へ通い、毎晩洗濯と乾燥を繰り返し、早朝の電話で病院に呼び出されたり外出先で病院の電話に慌てたりしたのは誰よ」と思ったのだ。 少し余分に飲んだビールのせいもあっただろうか。 母にしてみれば遠い所から来てわざわざ動いてくれる事が とても嬉しいのだろう。 一晩たって「アホだった」と反省し電話をしたら 全然気にした様子もなく昨晩と同じ話をまた繰り返していた。 全く私はいい歳をして子供だ。 そして親にはいくつになっても認めて欲しいと思っているのだなぁと再認識した。 でもそろそろ卒業しないと自分が娘達の「親」にはなれないのかも。 今週末から四十九日まで法事だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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