ミネラルウォーター
前にも書きましたが、ヨルダンで深刻な問題は水不足です。政府からは週に1回だけ水が支給されるので、その水を各家庭に備え付けられた水用タンクに貯めこみ、1週間かけてタンクの水を使い切ります。そのため、水道水は飲むことも料理に使うこともできません。細菌ウヨウヨだからです。飲料用としてウォーターカンパニーからミネラルウォーターを購入する必要があります。たいていの家庭は、ウォーターカンパニーに頼んで飲料水ボトルを定期的に配達してもらっています。アンマンにはたくさんのウォーターカンパニーがありますが、一番評判が高いのはネスレです。私も幾つかのウォーターカンパニーを試したあと、結局ネスレに頼むことにしました。 毎週2ボトルは消費します。このようなウォータークーラーに設置して使います。 毎週日曜日にネスレの大きなトラックがやってきて、ボトルを配達してくれます。以前のウォーターカンパニーは、その都度電話で配達を頼まなければならなかったのですが、待てども暮らせども配達に来ない!これも以前に書いた“アラブ的”対応です。何度電話しても「神のご意志なら明日」「神のご意志なら明日」で、その間に水はなくなるし最悪でした。「神のご意志」じゃなくて、アンタが仕事しぃな!って感じ。ネスレは他会社と比べるとまだ組織されています。ただこのネスレ、他の会社と比べて値段が倍以上高いのです。たいていのウォーターカンパニーでは、1ボトル1JD(170円)で購入できるのですが、ネスレはというと1ボトル2,5JD,つまり倍以上です。でも水は毎日のことですし、妥協はできないです。実際、あるウォーターカンパニーでは水質管理がきちんとされておらず、その会社から購入していたある地域一帯で子供たちの嘔吐や下痢といった症状が広範囲に見られたことがありました。人体の約70%は水分。水は本当に大切で貴重な物質ですね。