水のタンクを増設
友達が引っ越してくることになりました。スリランカ人の親子(娘さんは21歳)です。実はこの親子のお母さんとは、1年以上の友達です。彼女たちは本当に貧しい生活をしていました。スリランカでは大きな大きな家に住んでいたのですが、ヨルダンでは本当に汚い1室を借りて生活をしていました。ヨルダンでは家賃がうなぎ昇りである上に、大家の一存で家賃を上げられてしまいます。電気代なども大家が不正請求をしてきますし、彼女たちもそんな悪徳大家に苦しめられていました。私は誰と住んでもいいというわけではないのですが、この友達とは仲がよく、何か助けになれたらと常々思っていましたので、今回一緒に住むことになったのです。私のアパートの家賃は彼女たちにとってはかなり高いので、私が3分の2、彼女たちには3分の1を出してもらいます。今、私の家には日本からのショートステイのお客さんが泊まっておられるので、これから4人の生活になります。そこでこの機会に水のタンクを増設することにしました。今まではタンクが1個しかなく、週1回支給される水の日までに水がなくなることもしばしば。シャワーも、糸のように細い水の下で体をくるくる回しながら浴びていました・・・。さすがに4人での生活となれば、水は週の半ばに空っぽになってしまいます。そのため、急いで増設しなければなりません。でもヨルダン人のおっちゃん、約束した日にやはり来ず、1週間遅れてタンクがやって来ました。 水のタンクを持ち上げるのは、今回も手作業。私のアパートは3階建てなので、4階の屋上まで2人がかりで持ち上げます。 手作業です。 屋上までロープで持ち上げます。 何とか無理やり持ち上げましたが、最後が難関!今回注文したのは、プラスチックのタンクです。金属製より軽いとはいえ、4階まで手作業で持ち上げるのは大変。壁を伝わせているときはいいのですが、最後に屋上に着地させるのに一苦労していました。 でも何とか水の日の前日に作業が終わり、ほっと一息。これで明日の水の日には、2つのタンクに水がいっぱいになります。ところが翌日の水の日に、上の部屋の文句言いのおばちゃんが朝早くからピンポン ピンポンとやって来ます。 「アンタんとこのタンクから水が漏れているヨ! なんとかしてチョウダイ!」・・・・このおばちゃん、そもそも私たちのタンク増設になぜだかご不満だったのです。でも確かに水は漏れています。やれやれ。しかも作業後の片づけができていない、とのお叱りも。また例のヨルダン人のおっちゃんを呼び出します。おっちゃんも呼び出されてご機嫌ななめ。そんなことより、ちゃんと仕事してぇなぁ。。。。 そんなこんなで、いろいろありましたが、無事にすべて終了。タンク代+作業費で160JD (22,600 円) かかりました。でもこれで、とりあえずの水の心配はなし。それでも水の節約には努めなければなりません。さて4人生活の始まり。文化も環境も違う人たちとの共同生活ですが、1年以上の友達なので、大体は想像がつきます。とりあえず良いコミュニケーションさえ取れれば、大抵の問題は解決します。こんな体験も良いですよね。