アンマンで頻発! ひったくりにご用心
9月24日はこのブログを書き始めて、ちょうど1年になる記念すべき日。「このブログも1年生になりました。皆様に可愛がっていただき、沢山の方にご愛読いただき、感謝しております」という1周年記念の祝いモードにしようと決めていました。昨日までは・・・。ところがこの記念すべき日に、人生で初めてのひったくりに遭ったのです。時は午後9時、場所は Shmesani 地区。友達4人と私が夜道を歩いておりました。3人が少し前を行き、300メートルほど離れて2人が付いてきます。私は3人の中の一人で、2人は歩道を歩いており、私だけが車道を歩いておりました。まぁよくある光景。私はパソコン用の大きな黒いカバンを肩から下げていました。その日は旅行会社とのミーティングの日だったので、カバンの中は仕事のものでいっぱい。パソコンは幸い入れていませんでしたが、いろいろな資料でカバンは膨れておりました。後ろから近づいてきた車に私のカバンが当たったので、あれ、車のミラーに当たったのかなと一瞬思ったその時、カバンはすでに助手席の窓の中に吸い込まれ (とはいえ、カバンがあまりに重かったのでしょう、しばらく助手席の窓からカバンが出ておりました) 車は猛スピードで信号を突破して闇に消えて行ったのです。カバンが肩から離れて、助手席の窓に吸い込まれるのを見ても何が起きたか一瞬分かりませんでした。でもすぐに私は「カバンと・ら・れ・た~~~」と大声で叫んだらしく、一緒にいた友達は車を目で追いましたが、暗い夜道ではナンバーも見えず、車の種類も色も分からなかったのです。その後は人生で初めてというくらい動転。後ろから歩いてくる友達(フランス人とスペイン人)に突進して、「カバンとられた! カバンとられた!」と日本語で叫んでいたようです・・・母国語の力ってすごいですね。しばらく英語もアラビア語も出てきませんでした。日本語で何を言っていたかも覚えていません。友達が理解したのは、何か大切なことを言っているらしいということ・・・・(涙)。でもどうしようもありません。車は猛スピードで闇に消え失せていましたから。カバンに入っていたのは、パスポート、現金(米ドル、JD 合わせて7万円強)、携帯2つ、デジカメ、クレジットカード2枚、それからたくさんの本と仕事の資料。。。実に私の全財産だったのです。後はしばらく道路でしくしく メエメエ泣いていましたが、クレジットカードのキャンセル手続きをした方がいいと友達になだめられすかされ、やっと家に帰りました。スカイプでキャンセル手続きをした後、文字通り1文なし(カードが届くまでの2週間ほどですが)になった私は友達から200JD を貸してもらい、一緒に警察へ被害届を出しに出かけました。ところでクレジットカードの盗難届は24時間受け付けているんですよね。これには助かります。私が電話したのは日本時間の午前2時か3時。オペレーターの方もお疲れ様です。1つめの会社は男性のオペレーター。2つめの会社では若い女性が対応。「今どちらからのお電話でしょうか?」と聞かれたので、「ヨルダンです」。「ヨ、ヨルダン?・・・・す、すみません。ヨルダンとは国でしょうか?」と返ってきました。「はい、ヨルダンは国です!」周りにいた友達に「ヨルダンは国かって聞いてるよ」と伝えたら、みんなクスクス どよどよ。「どうせ知名度低いよね」などとぼやいておりました。何という日! でも当初の動揺は消え、まぁ何とかなるかという気持ちになってきたのは周りの友達のお陰。しかしこの事件、あっという間に友達の間でニュースとなり、翌日にはほとんどの人が知っているという事態に。。。。なんちゅうこと。そんなこんなで人生で初めてのひったくり。かなりショックです。引きずられなかっただけマシ、というのが大多数の意見。私はなんであの時カバンをガシッと掴まなかったのか! と自分を責めましたが、そんなことをしていたら自分が怪我をしていただけかもしれませんね。Shimesani 地区や Abdoun 地区ではこうしたひったくりが頻発しているのだそう。起きてみるまでは他人事なんですよね・・・奈落の底に突き落とされた気がしましたが、その夜のうちにかなり回復しました。お金は帰ってこないだろうけど、せめてカバンだけは見つかってほしいと淡い期待。大切な資料がいっぱい入ってますし、日本語だから誰にも何の得にもなりませんよ! 返してチョウダイ!そんなわけで、ブログの命である写真が撮れません。ううっ。デジカメがなくなったのが一番つらいですね。ここはすぐに買うべきか、あるいは待つべきか・・・・苦慮しております。しばらくはこれまでに撮りだめした写真をご紹介できるとは思うのですが。観光に来られる皆さまも、外国人は自分で意識する以上に目立ちますので、ぜひともご注意くださいませね。ヨルダンのひったくりはかなりのプロですよ! ク、悔しい~~。 「お客様からのコメント」欄に新たな旅行記が載りました。読んでくださいね。http://picturesque-jordan.jp/comentsfromourclients.aspx