ワディラムの砂漠を Camel でお散歩
ワディラムでのアクティビティと言えば、ジープツアー。基本的なジープツアーは2時間半から3時間コースで、ワディラム保護区内に点在する幾つかの見所を回ります。基本コースについては、以前のブログをご参考にしてくださいね。http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201005290000/ワディラムのジープツアーに関しては、「酔うのが心配なんですが…」と心配なさるお客さまもたまにおられます。が、ワディラムでのジープツアーで酔う心配はありませんので、ご安心くださいませ。ジープツアーといっても、ドバイなどでやっている爆走するタイプものではありません。ワディラムは保護区です。ここのベドウィン達にとって砂漠は彼らの生まれた場所であり、彼らの生活の場所でもあります。砂漠をこよなく愛する彼らは、砂漠を単なるレジャーのためにだけに突っ走るような無謀なことは致しません。ワディラムの砂漠は、古(いにしえ)の時代からこの地を通り抜けた人々の息遣いを感じることができる歴史的な遺産。幾つかの見所で止まりながら、大自然の中をゆっくりと走ります。さて、この他にワディラムで楽しんでいただけるアクティビティの筆頭に挙げられるのは「ラクダ乗り」でしょう。ラクダ乗りはぺトラでもできますが、やはりワディラムの自然の中をポッコリポッコリ進むのが情緒豊か。ワディラムの砂漠は本当に静かで、風の音しか聞こえない。アラビアのロレンスが自著「七つの知恵の柱」の中でこの砂漠を、「vast, echoing and Godlike」と表現しています。日本語では「広大に響き渡るは神の如く」と訳されますが、ちょっと意味が伝わりにくいですね。多分ロレンスは、聞こえるものといえば風の音と反響する自分の声しかないこの静まりかえった広大な砂漠を、「神々しいまでに気高い」と表現したかったのでは、と思います。しかしこのラクダ乗り、慣れないうちは情緒に浸っている暇はありません。ラクダの背中は幅が非常に広いため、またいで乗ると足がつりそうですし、多分降りた後に普通に歩けなくなりそう…。というわけで、ラクダの背中でしばしバランス取りに奮闘する必要があります。アラビアのロレンスなどの映画を見るに、ラクダはまたぐのではなく片足を前方でもう一方の足にクロスさせるような乗り方がよさそうです。さて、慣れたころにふと見下ろすラクダのまつ毛の何と長いこと!!! 長――くてクリンクリンとカールしたまつ毛が黒目がちな目を飾ります。え、この目の感じって…、日本人女性がこよなく愛する理想の目では(笑)? この優しげな顔とは裏腹に、ラクダは結構復讐心が強い(?)のだそう。自分にひどいことをした人間のことは絶対に忘れず、機会が訪れたら復讐するのだそうです。例えば、自分を打ちたたいた人間の寝込みを襲い、踏みつけるのだそうです。それで、ラクダにひどいことをしてしまったら、その持ち主はこのラクダを手放すのだそう。ほほ~う。何とも興味深い生き物ですな、ラクダとは。「月の谷」とも称されるワディラム。この独特の空間をラクダでポッコリポッコリお散歩されるのはいかがでしょうか。ヨルダンツアーのことなら:http://picturesque-jordan.com/ にほんブログ村←読み終えたら応援のクリックしてくださいね。