本日発表されたトルコ政府の決定! -シリア難民は自由にEU加盟国に向かって良い
本日2月28日金曜日、トルコ政府が驚くべき発表を行いました。「シリア難民は自由に国境を越えて、EU諸国に移動しても良い」というものです。ヨーロッパ諸国への移民移動を希望するシリア難民にとっては、またとないニュース。トルコ側の国境が大きく開かれたのです。これを受けて、さっそく多数のシリア人がトルコとギリシャの国境に徒歩で移動し始めています。ところがギリシャ側は不法入国は許さないと、国境を開ける意思はありません。むしろ地上国境付近とエーゲ海の警備を強化して、不法移民を一歩も入らせない決意。↑トルコとギリシャ間の国境で足止めを食らっているシリア難民の写真。インターネット上のサイトからお借りしました。トルコ側はすでに360万人のシリア難民を自国に受け入れているといわれています。実際の数はもっと多いはず。400万人以上かもしれません。さらに現在でも毎日シリア難民が押し寄せてくるのです。実はトルコは2016年にシリア難民に関して EU と1つの合意を交わしています。金銭的な見返りを受ける代わりに、ヨーロッパへの難民流入をトルコ国内で押さえるという合意です。今回のトルコ側の決定は、以前に EU 諸国との間で交わされたこの合意を破るものです。シリア難民を自国にキープせずにどんどんヨーロッパへ向かわせる計画。これには政治的な意図があり、トルコ軍のシリアに対する軍事作戦への EU の協力を取り付けるため…などと言われています。ま、政治的な意図云々は置いておいてですね、事実に目を向けると、実際にトルコ国内のシリア難民の国境付近への大規模な移動が始まっているわけです。とはいえヨーロッパ側としては、これ以上の難民流入を許すわけにはいかない。いや、スペースはあるのでしょうが、世論的にそれは受け入れられない。なので国境を開く意志はなさそうです。とはいえ、押し寄せる難民を前にどうするのでしょうか。まったく先が見えません。そんな状況とは裏腹に、シリア人たちはかなり喜んでいる様子。やっとヨーロッパへ渡れると。わたし的には、そんなに喜べる状況ではないと思うのですが…。なんせ真新しい動きですので、今後どうなっていくのか見守る必要があります。国境付近に大きな難民キャンプができるのは防げない状況でしょう。しかしトイレにせよテントにせよ何の設備もないわけですから、病人が出たり衛生状態が悪くなったり、最悪は暴動に発展したりなど、あっという間に完全なるカオスに陥ることは目に見えています。恐ろしや…。今後の事態の進展については、このブログ上でもアップした行きたいと思います。どうなる、シリア難民の行方…。中東情勢にご関心のある方もそうでない方も一日一回応援よろしく! です↓ 下の「ブログ村」のURLをポチッとクリックしていただけたら、皆さまの応援がランクに反映される仕組みになっています。にほんブログ村ヨルダン・イラン・トルコ・エジプト・イスラエルツアーなど、中近東のツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.comアフェリエイト始めました。次世代の旅のお供になりそうな新しい形のお財布 Rivollet。ご関心のある方は覗いてみてください。https://revollet.io?token=NOUcgl8sお気を付けください!!:当方のブログ「月の砂漠―ヨルダンから」および当方のホームページ「Picturesque Levant」(旧名 Picturesque Jordan) は、東京池袋にあるヨルダン料理・アラビア料理のレストランとは何の関係もありませんし、レストランが所有するツアー関係のサイトも当方とは全く関係がありません。混同されないようにご注意ください。当方では、他のサイトの運営者と話し合ってオリジナルのキャッチフレーズや文面やツアーの内容を共有することは一切ございません。当方のホームページまた本ブログ「月の砂漠―ヨルダンから」からの違法転載・不正転載を目にされた方はお知らせくださいませ。https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201908240000/ 資格のない自称「ガイド」にご注意くださいませ!!:https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201910120000/ヨルダンでは現在活動している日本語ガイドは2-3名となっております。それ以外で「日本語ガイド」と名乗っているヨルダン人男性がおりますが、違法操業者となります。さらに詳しくお知りになりたい方はお問い合わせくださいませ。中東旅行のヒント! 現地旅行会社の選び方:https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201502220000/