Dying to Divorce ―トルコを舞台にしたショッキングなドキュメンタリー
↓一日一回ポチリと応援よろしくお願いします。↓にほんブログ村去年からずっと観たいと思っていたドキュメンタリー映画「Dying to Divorce」を日本で観ることができました‼トルコを舞台にしたドキュメンタリーですが、監督は英国人。5年かけて完成させた大作です。英国ではかなり評価され、外国語部門でオスカー候補に挙がっているとか。Femicide (フェミサイド) をテーマにした作品ですが、もうね、これがトレーラーからショッキングなんです。Femicide (フェミサイド) とは女性であることを理由に殺されること。一見女性の権利が確立されているかに見えるヨーロッパでも、このフェミサイドは深刻な問題だそうです。そして多くの場合、女性が殺されるのは、夫や恋人、または元夫や元恋人によってなんです。そのショッキングなトレーラーはこちら。日本語版はまだないので、英語の字幕になりますが…このドキュメンタリー映画に出てくる一人のトルコ人女性は、夫が第2夫人を迎えようとしたときに離婚を切りだりました。そうしたら夫が銃で彼女を襲ったんです。夫の目的は彼女を殺すことではありませんでした。彼女の両手と両足を撃ち抜いて、どちらも使えなくすることだったんです。両足が撃たれたときに彼女は「お願いだから手は撃たないで。足がなくても車椅子で動ける。でも両手を失ったら、どうやって子供たちを世話するの⁉」と懇願しましたが、夫は無慈悲にも彼女の両手も銃で打ち抜きました。彼女は幸い生き延びましたが、両足は切断されていますし、両手もきちんとは動きません。もちろん車いすの生活です。トルコではこうした暴力の犠牲になって殺される女性の数が他国と比べて非常に多いようです。こうした犯罪の犠牲になっている女性たちを助けるために活動するのがイペックさんという女性弁護士。男性側は裁判で刑を軽減してもらえるケースも多く、妻を殺しても刑務所にすら入らないケースもあります。女性側の声が届かないのです。このドキュメンタリー映画ではイペックさんの奮闘ぶりと苦悩が描かれています。「人(妻)を殺したら一生涯刑務所で過ごすべきだ」という当然のメッセージを男性側に伝えるべく、公正な判決を女性側が受けられるように活動しています。この映画、トルコでは大規模に上映されることはなく、去年の暮れにイギリスに行って観ようかと思ったくらい。コロナで移動が制限されていたので無理だったのですが…。現在ではトルコでも小規模に上映されている都市もあるようです。ただし、とてもセンシティブな内容ですので、上映は大都市に限られていると思われます。私の住んでいる保守的な地方都市で上映されることはまずなさそう…。でも今回日本で観る機会があり(といってもインターネットでですが)、何か月越しの夢がかないました。現時点では英語だけなのですが…ぜひ観ていただきたい映画です。トルコがたまたま舞台になっていますが、先進国・後進国を問わずこのフェミサイドは今でも深刻な問題です。コロナでさらに加速しているという報告もあります。映画の中では、フェミサイドだけではなく、2016年のクーデター未遂以来 統制が厳しくなっているトルコの言論の自由などについても扱われています。どの論点に着眼するかは観る人によって異なると思いますが…、機会があればぜひ観てくださいね。コロナ後は中東へお越しくださいね。 一日一回応援よろしく~↓ 下の「ブログ村」のURLをポチッとクリックしていただけたら、皆さまの応援がランクに反映される仕組みになっています。にほんブログ村↓ふっかふかのお布団が恋しくなる季節…↓ヨルダン・イラン・トルコ・エジプト・イスラエルツアーなど、中近東のツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.comお気を付けください!!:当方のブログ「月の砂漠―ヨルダンから」および当方のホームページ「Picturesque Levant」(旧名 Picturesque Jordan) は、東京池袋にあるヨルダン料理・アラビア料理のレストランとは何の関係もありませんし、レストランが所有するツアー関係のサイトも当方とは全く関係がありません。混同されないようにご注意ください。当方では、他のサイトの運営者と話し合ってオリジナルのキャッチフレーズや文面やツアーの内容を共有することは一切ございません。当方のホームページまた本ブログ「月の砂漠―ヨルダンから」からの違法転載・不正転載を目にされた方はお知らせくださいませ。https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201908240000/ 資格のない自称「ガイド」にご注意くださいませ!!:https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201910120000/ヨルダンでは現在活動している日本語ガイドは2-3名となっております。それ以外で「日本語ガイド」と名乗っているヨルダン人男性がおりますが、違法操業者となります。さらに詳しくお知りになりたい方はお問い合わせくださいませ。中東旅行のヒント! 現地旅行会社の選び方:https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201502220000/