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カテゴリ:レバノン生活編
レバノンに限らず、中東では道端での井戸端会議に花が咲が咲く、咲く、咲く。井戸端会議といってもおばちゃんたちだけではありません。おじちゃんたちの井戸端会議が圧倒的に多い。複数の男性が道端やお店の前にわらわらと固まり、なんやなんや、大事件でもあったんか? と思うと単に話しているだけ。本当にアラブは群れるのが好き。 あっちにも人。こっちにも人。あっちでもガヤガヤ。こっちでもガヤガヤ。静けさとは無縁の世界。日本に帰国したときに道路が妙に静かなのに驚きました。誰も外に出ていない、たむろっていない...。静寂...!! そう、中東では「静寂」などというものを期待すらできません。 レバノンの首都ベイルートでは、アパートというアパートが所狭しと建っています。あまりにも接近しているので、別棟のアパートかどうかも判別が難しいほど。接近しているため、プライバシーがないというお話は前にお伝えしました(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/20101007/)。パーンと窓を開け放した隣人の生活の一部始終を観察できます。 さて、今日は金網越しの友情のお話。私のアパートの向かいにあるアパートで、毎日話し声。家々がとにかく接近しているので向かいのアパートの話し声も結構聞こえてきます。誰が話しているのかと思ったら、屋上におじいちゃん二人。ポカポカと春の日差しを浴びて、気持ち良さげ。 でも、あれ? よく見たら同じ屋上にいますが、金網越し。実はこのおじいちゃんたち、別々のアパートの住人。2人とも屋上に上がっては毎日話しこんでいるのです。ビル2の屋上は、金網で仕切ってあります。下の写真では分かりにくいかと思いますが、左側のじいちゃん(ビル1の住人)は実は金網の外にいるのです。 拡大図↓ ビル1のおじいちゃんとビル2のおじいちゃんは、金網越しに話しこんでいるわけです。なんか…刑務所での面接みたいな感じやな。
このおじいちゃんたち、毎日の大半をこの屋上で過ごしています。どちらも向かい合わせに座り、話している時もあれば、話さずにお互いぽけーーーっとしていることも。でもいつも一緒。何かを飲むにしても相手には渡せませんので、お互い持ち寄るんでしょうかね。2人の間のシステムはよく分かりませんが・・・、これもアパート同士が接近しているベイルートならでは。 私はと言えば、プライバシーの確保が一番大切。レースのカーテンで住人からの視線をシャットアウトしております。と言いつつ、こうやっておじいちゃんたちの日常をカメラに収めているわけですから、アラブ化してますかね(笑)。 バルコニーで洗濯を干していても、四方八方にアパートがあるわけですから、どこかのアパートのどこかの住人と目が合います。私の部屋は最上階なので、それでもまだ人々の目が届きにくいんですけれど。やれやれ。 そんなベイルート。夏が近づくにつれ、騒音と井戸端会議と人々のお目がパワーアップ!! 私のアラブ観察もパワーアップ???!! レースのカーテン越しに住民の様子をうかがうストーカーチックな、ちょっぴりアラブ化した日本人女性約1名。ベイルートから発信していきます。 中東のご旅行に関しては http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.04.22 01:47:13
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