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カテゴリ:レバノン生活編
レバノンに来てびっくりしたことの一つが「朝食一緒に食べない?」とよく誘われること。ランチやディナーなら分かりますが…、朝食ですか? アラブは何かにつけて人と寄り集まるのが好きですが、レバノン人はそのアラブの中でもダントツ飛びぬけて人と群れるのが好きかも知れません。
やれ朝食、やれ昼食、やれディナー、と何かにつけて家々を行き来しております。私としては、朝食は朝起きてしっかり食べて、それから出かけるもの、つまり非常にプライベートなものという感覚がありましたので、わざわざ友達の家に行って一緒に食べるという発想は新しいオドロキでもありました。 寄り集まって食べる朝食のことを指すアラビア語もあります。多分これはレバノンでだけ使われている方言なのかもしれません。ヨルダンでは聞いたことがありませんでした。まぁ、私のアラビア語もヨルダンではかなり限られていましたが...。 寄り集まって食べる朝食ですが、いつもほぼ同じメニュー。以前にレバノン人の定番の朝食についてご紹介しました。マンウーシェと呼ばれるボリュームたっぷりのパンです (http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201012210000/)。朝食を一緒に食べましょう=このマンウーシェとほぼ決まっています。あるいは一緒にコーヒーを飲むだけの場合もあります。 ところがこの寄り集まりの朝食は朝10時からだったりしまして…遅い!! 1日の活動を10時から始めるわけにはいきません。朝8時に友達の家に呼ばれる場合もありますが、それはそれで朝は戦闘のように身支度を整えているわけですから、友達の家に行く余裕などありません。 というわけで、私はこの朝の寄り集まりをほぼ断っております。レバノン人は近所の人ともこうした付き合いを繰り返していまして、アラビア語には「家を選ぶ時はまず隣人を見よ」ということわざがあるくらい、近所の人との付き合いは大切なものです。 レバノン人にとっての「良い隣人」とは、朝食を一緒に食べれる人、しょっちゅう行き来してもうっとおしがらない人、1日に1回は一緒にコーヒーが飲める人、まるで自分の家であるかのようにいつでも行き来できる人…です。私にとっては、こんな隣人は「悪い隣人」です! しょっちゅう来られたら困るし、自分も行きたくありません! こっちにはこっちの予定っちゅうものがありますがな。 というわけで、近所の人との付き合いはかなり制限している私。友達とのお付き合いには結構応じるようにしていますが、近所の人までは身がもちません。そんな私は「悪い隣人」でしょう。でも仕方ありませんよね~。 夏休みのヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.08.09 01:35:59
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