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カテゴリ:あれこれ アラブ世界
シリア国内でゴタゴタが始まってから数か月…。この間、シリアからは外国人が多く退去し、シリアへの観光客も激減。今後シリアがどうなっていくのか、当のシリア人すら読めないという状況です。
とはいえ、シリアとヨルダン、シリアとレバノン間の往来は通常通り行われており、セルビスやバスがレバノン⇔シリア⇔ヨルダンをごく普通に行き来しています。移動するのはアラブがほとんどで、観光客がシリア国内に入るケースはごくまれだと思います。 またヨルダン人もレバノン人もできればシリアへの入国を避けたいため、緊急性がよほどない限り、シリアへの入国を控えている状況です。通常ならセルビスなどでシリアを通過してレバノン⇔ヨルダンを移動するアラブも、飛行機を利用するケースが多いようです。 こうした状況に一番心を痛めているのがシリア人でしょう。国を愛する心は人一倍のアラブ。シリア人も自国をこよなく愛しています。ヨルダンやレバノンに出稼ぎに出掛けているシリア人も、休暇で自分の国に帰るのをとても楽しみにしています。 また、レバノンはシリア国内の情勢が自分たちの国に直接影響を与えることを恐れています。隣国ですし、政治的にも密接な関連があるので、シリアで戦闘が生じればレバノンにも飛び火するのではないかとささやかれています。 ヨルダン人は結構冷めていまして、シリア国内の情勢がヨルダンに直接影響を及ぼすという心配はなさそうです。アラブ世界で起きていることはアラブが一番よく理解していると思われがちですが、当のアラブが戸惑っているのが最近の中東事情。今後の情勢については、アラブを含めた世界中が興味深く進展を見守っていくことでしょう。 秋休みはヨルダンへ。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.09.11 00:10:33
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