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月の砂漠-ヨルダンから

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2012.08.26
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シリアで日本人女性ジャーナリストが亡くなったことを受けて、シリア関連の報道が多くなっているかと思います。

新聞シリアは孤立しているかに見えます。なぜって、「政府による大虐殺」「政府による弾圧」という構図が繰り返し報道されているから。マインドコントロールのように、繰り返されるこの構図。「シリア政府=むごい政府」というイメージが定着しています。女性ジャーナリストを殺害したのも政府関連だと一時は報道されました。

事実は…?

シリアに詳しい方、また詳しくなくとも一度は足を踏み入れたことがある方なら、絶対に疑問に思われるはずです。この構図は成り立たない、と。

女性ジャーナリストを殺害したのも反体制派だったという証言があります。事件に関わった張本人と神のみぞ知る出来事ですから、私が断定はできませんが…あえて言わせていただくとすれば「シリア政府は関係していない」。

アサド大統領はイスラム教徒でもなくキリスト教徒でもなく、少数派のアラウィ派に属します。現在、このアラウィ派が弾圧されているのです。

このブログでも何度もお伝えしていますが、シリアでのゴタゴタは早い段階で 政府VS国民ではなく、国民VS国民、つまり宗教間の争いに形を変えています。でも日本では、「政府VS国民」であろうと「国民VS国民」であろうと関係ないんでしょうね。とにかくシリアで争いが起きている。じゃあ、分かりやすい「政府VS国民」で報道したほうが単純明快で手っとり早い。日本で「宗教間の争い」なんて言っても、なんのこっちゃ分からないでしょうから。

そんな感じで、報道の適当さ・不正確さが目立ちます。ヨルダンに住んでいるシリア人は非常に客観的な見方で自分たちの国を見ています。私の友達はシリアのラタキア出身。ここはアサド大統領の生まれ育った土地です。

実はアサド大統領の父親の時代に、少数派のアラウィ派の支配に抗議してイスラム教徒が決起するということがありました。一番大きな反対運動が起きたのがハマという場所。アサド大統領の父親はかなり強硬派で、ハマでの反対運動を武力で徹底的に弾圧。2万人から3万人ほどが亡くなったといわれています。

このラタキア出身の彼女によると、現在シリアで起きているのは、復讐劇。30年ほど前の1982年に起きたこの出来事の復讐に打って出ているのです。現在アラウィ派への弾圧・殺害が進行中。アラウィ派が子供たちを含めどんどん殺されています。

宗教間の憎しみと復讐―これが基本的な構図で、それに便乗した理解不能な犯罪があちこちで起きています。

例えば、誘拐事件が続発。外国人であろうとシリア人であろうと、とにかく連れ去られる。そして多額のお金を要求される。これは政府が機能していないことに便乗した犯罪。どの国でも邪悪なことを考える邪悪な者がいるのです。無政府状態を利用して「この時ぞ」とばかりに邪悪さの限りを尽くす。

シリアはもう"大混乱"です。イラクと同じですね。中東諸国は、多宗教・多民族のモザイク国家。この微妙なバランスが壊れると、大混乱になります。いったん壊れたこのバランスは元には戻らないでしょう。

幼い子供達まで虐殺してしまう、宗教間の憎しみ…。じゃあ宗教がいけないのか、と言われますとそうともいえず、本来は正しいことを教えるべき宗教を利用して純粋な一般市民に憎しみを教え込む「宗教指導者たち」に問題があるといえます。こうした宗教指導者たちは政治的な野望を持っていることがほとんどで、宗教と政治が結びつくことに問題があるのではないでしょうか。

そんな訳で、誤解に誤解が重なり、シリア政府は孤立。宗教間の争いについていえば、憎しみの連鎖を断ち切ることが必要です。…と、言うは易し、行うは難し。私たちすべての心から憎しみがなくなる時が来るよう祈ってやみません。


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最終更新日  2012.08.27 17:14:59



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