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カテゴリ:アラブとは何ぞや? アラブを徹底的に分析
アラブと多少なりとも接した方であれば、アラブの自己評価の高さ・その自信っぷりに気付かれることでしょう。自己評価の高さとは、「俺様は何ーーでも知っている」的な発言が要所要所で表れること。とにかく自分を非常に非常に高く評価している。 代わって日本人。「能ある鷹は爪を隠す」ということわざに示される通り、知識や学歴をひけらかすことは恥ずかしいこととみなされています。まぁ、そういう人も中にはいますが…。私が思うに、人は物事を知れば知るほど自分が知らないことがいかに多いかを思い知らされ、謙虚になるべきだと思います。 さて、アラブはそんな私の人生観とは対極に、常に自信たっぷり。でもその自信って、実は何の根拠もないんですよね~…( 一一) 間違った情報でも自信たっぷりに言ってのけますから。だから、アラブが自信たっぷりな時こそ、ご用心! 鵜呑みにはできません。まず疑ってかかれ、という精神が必要です。 で、根拠のない自信から、色々なことを断定的に言ってきますが、もちろん間違っていること・不正確なことのほうが多い。そして支離滅裂で一貫性がないことも多い。こちらとしては、「あの時、ああ言ったやん!」と突っ込みたくなります。が、しかし! この「あの時ああ言ったでしょ」「さっきはこう言ったやん」と鋭く追及するのは危険なんです! アラブ世界での禁句はけっこう色々ありますが、特に気をつけなければならないのは相手のプライドを傷つけること。相手が間違っていることは、こちらとしては重々承知。でも、「あの時ああ言ったやん!」と突っ込むと、相手のプライドを傷つけます。プライドを傷つけられるとアラブは再起不能。なんせ「俺様は最高!」と信じているので、それを否定されることは非常にゆゆしい事態なのです。 あー、ややこしいと思った方! 実は単純なんですよ。 アラブにとっては「分からない」ということのほうが恥ずかしいことなのです。だから、間違っていようがなんだろうが、とにかくコメントしてみる。こっちにはいい迷惑ですが。ヨルダンに来た当初は、間違った情報に振り回され、あっちでこう言われ、こっちでああ言われ…まさに混乱!!! そのうち、アラブの自信には根拠がないことに気付きます。そのあとは、聞き流し~~の術で日々を乗り切ります。でもとっても大切なことを知りたいときにも、なかなか信頼できる情報が手に入らないのがアラブ世界の難点。「あの時ああ言ったやろ! なんで今日は変わってるねん」と突っ込みたくなる時もたくさんあります。 が、ここは抑えて、抑えて。相手が先回と違うことを言った時は、自分も彼が言ったことを覚えてないふりをする、ちょっぴり無知なふりをする…これもアラブ世界で人とうまく付き合う秘訣なのです。だって、几帳面な日本人に鋭く突っ込まれたら、ほとんどのアラブが再起不能に陥りますから。 ま、そんな訳で、コツさえつかめばそれほど難しくないアラブ世界。自信たっぷりなアラブに愛着すら感じてしまいます。「I know everything」とアラブがいうときは、口では「マーシャ・アッラー」(すごいね)、心の中では「ま~た、何アホなことゆうてますねん、you don't know anythingやろ」と言い返しています(笑)。 ヨルダンツアーのことなら:http://picturesque-jordan.com/
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最終更新日
2012.08.27 21:55:09
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