|
カテゴリ:乳と蜜の流れる約束の地―イスラエル情報
さてエリコ市に入っていきます。市内に入るとまずお目見えするのが、このシンボル。 鍵のモニュメントで「We will Return」と書かれています。そうです、エリコはパレスチナ自治区に属します。エルサレムにいつか戻る…絶対に戻っていく! We will Return!! というパレスチナ人の決意が表されているわけです。 以前はエルサレムとエリコとの間にチェックポイントが設けられており、通過がかなり困難だったようです。このチェックポイントは1年半ほど前に取り除かれたようで、現在はとても楽に行き来ができるようになったということです。 それでも、パレスチナ人はエルサレムには入ることができません。そんな複雑なパレスチナ問題を象徴するモニュメントです。 さて、エリコでまず見学するのは、ザアカイが登ったといわれているイチジク桑の木。 ザアカイ? イチジク桑の木? と思われた方もおられることでしょう。ザアカイとは、聖書に出てくる人物です。 かいつまんでお話しますと、ザアカイはエリコに住んでいたお金持ちです。ローマの支配下にあったユダヤ人から税金を徴収する仕事をしており、不正なことをしてお金を得ていました。 イエスが亡くなるほんの少し前にエリコに来られた時、ザアカイはイエスを一目見ようと思ったのですが、背が低かったので群衆ごしに見ることができませんでした。 それで前方へ走って行き、木によじ登って、イエスを見下ろす位置に陣取りました。イエスはザアカイのこの関心のほどに感銘を受けられ、ザアカイに「エリコにいる間はザアカイの家に滞在するつもりだ」と言われます。 でも町の人々は、イエスがなぜ罪人の家にわざわざ行くのかと言って文句を唱えます。そこでザアカイは自分が生き方を変えるつもりであることをはっきり示します。自分が不当に得たものを4倍にして元に返し,持ち物の半分を貧しい人々に与えるとイエスの前で宣言します。 …これがザアカイにまつわる話。聖書のルカ書19章に記されている物語です。 で、エリコ市にあるこのイチジク桑の木がその木ではないかといわれています。なぜかというと、エリコにはイチジク桑の木がこの1本しかなく、さらにこの木は樹齢が非常に古い木だからだそうです。本当にイエスの時代から残っている木であれば、樹齢は2000年以上ということになりますね。 この木の周りには、物売りがたくさんいまして、観光客を待ち構えています。が、あまり注意を払われませんように。さてさて、エリコにはまだまだ見所がありますよ~。 ヨルダンツアーのことなら:http://picturesque-jordan.com/ 2013年1月13日放送のNHK BS1 「アジアで花咲け! なでしこたち」に出演の予定です。ぜひご覧ください。http://www.nhk.or.jp/asia-nadeshiko/s2_part05/index.html
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.01.08 00:21:30
[乳と蜜の流れる約束の地―イスラエル情報] カテゴリの最新記事
|