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カテゴリ:ヨルダン生活編
1年で一番短い月が終わりまして、3月に入りました! 皆さまいかがお過ごしでしょうか? ここアンマンでは、2月の後半 3、4日間ほど初夏の陽気が続きました。気温も22度とか24度とか。うひょ~暑い!!! これまで来ていた冬物では暑すぎるので、急いで春物を出しましたが、組み合わせがいまいち…。どれとどれを組み合わせるのか全く考えていなかったので、コレでもないアレでもない、と着ては脱ぎ捨て着ては脱ぎ捨て、私の部屋は泥棒が掻き回したかのようにひっくり返っています…。
ところが今日はですね、そんな数日と打って変ってむっちゃ寒い!!! タイツにブーツにタートルネックにフリースに…としっかり着こみ、ダウンジャケットでがっちりカバー。さっむ~ と震えあがっておりました。 そうなんです、ヨルダンの3月は三寒四温。本当に天候がコロコロ変わります。ご旅行にいらっしゃるお客様からも「3月の気候はどんなのですか? 何を持って行けばいいですか?」と聞かれるのですが、正直言って難しい! 現地在住の私ですら毎日何を着ようかと悩みますし、昨日は軽装、でも今日はダウンジャケット、というように明日の天気が読めません。ああ、皆さまスミません! でも本当にヨルダンの3月の天候は猫の目のように変わるのです 。 さてそんなアンマンですが、物価の高騰が人々の生活を圧迫しています。イラク戦争の時にイラク人が大量に流入してきましたが、今回はシリア人が大量に押し寄せていて、アンマン市はパンク状態。物価上昇が続き、アパートなんて東京並み(? というとちょっと大袈裟ですが…) の値段になっています。 ところが一般の人々のお給料は十数年来(? というとまたまた大袈裟かもしれませんが) 変わっていません。これでは暮らしていけません。例えば私の知り合い。23歳の男の子で、昨年4年制の大学を卒業しました。いわゆる就活を経て、とある大手の銀行に就職できました。が、彼の月々のお給料は250JD(約三万円)。朝から晩まで働いて、この金額です。大卒の男の子のお給料がこんなのです。 彼は家族と住んでいて家賃を払う必要もないけれど、こんなのでは結婚もできない。苦々しい思いにもなります。そんな彼(ここではR君と呼びましょう)と一緒に車に乗っていた時のこと、こんな出来事がありました。 アンマン市では信号待ちの車の間を縫って、物を売る人たちがたくさんいます。ガムだったり、お花だったりと色々ですが、信号で止まった車に近付きます。物売りは若者であることも多いですが、杖を付いてぎこちなく歩くお年寄りである場合も少なくありません。 生活がかかっていますから、お年寄りでも何とかお金を得なければなりません。そんなお年寄りの男性がR君の窓に近付いてきたとき、R君は吐き捨てるように「僕はコイツらが大っ嫌いなんだ!」と言うんです。そして冷たーーい態度でこのご老人をあしらってしまったのです。 私はかなりショックを受けましたが(というのもR君は本当にきちんと育てられた良家のご子息という感じで、いつも紳士的だし、本当に良い子なんです)、R君には彼なりの言い分がありました。「あいつ等はああやって1日に10JDほど稼げる。だから月の終わりには稼ぎが300JDになる。僕は一生懸命働いてやっと250JDをもらう。どっちがラクだと思う?」 フムム…物売りが1日に10JDも稼げるかどうかは私には分かりませんが、こんな風に若者たちに全く希望を与えないヨルダンという国の現実を目の当たりにしました。そりゃ心も荒(すさ)むわな、と納得したのでした。生活が大変なので、他の人を気遣う余裕もない。だからみんなどんどん利己的になる。利己的な人が増えると社会が暮らしにくくなります。悪循環です。 折しも、今日届いた在ヨルダン日本大使館便りの中にはこんな統計が。「給料が月額500JD(約六万円)以下の者が労働者全体の89.4%を占める。月額300JD(約三万六千円)以下の労働者は全体の44.6%に上る」一部の富裕層だけがどんどんお金持ちになっていき、ほとんどのヨルダン人は低いお給料で何とか何とかその日を暮らしています。 そしてみんな知っていることは、政府の要人の汚職と腐敗。賃金の値上げを要求して、人々は声をあげています。そんなヨルダン。人々の生活が少しでも楽になるよう願ってやみません。 3月11日から14日までのプチ・ヨルダン旅行の旅仲間募集中です!:http://picturesque-jordan.com/tabinakama_Japanese_March_11_14_2013.html ゴールデンウィークはヨルダンで! 4月26日から5月2日までの見所満載のヨルダン旅行の旅仲間募集中です!:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201302250000/ 当方のホームページから無断転載している"類似品"にご注意ください:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201302080000/ 当ブログおよび picturesque-jordan (http://picturesque-jordan.com/) のホームページに掲載している全ての情報や写真の著作権は、本ブログおよび当該のホームページの管理者にあります。著作権者の許諾を得ずに、著作物を利用すると著作権侵害となります。違法転載を目にされた方はご報告くださいませ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.03.03 06:55:00
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