3260741 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

月の砂漠-ヨルダンから

月の砂漠-ヨルダンから

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

Thousand and One Nights

Thousand and One Nights

サイド自由欄

できるだけ多くの方に中東について知っていただきたいので、ブログランキングに参加することにいたしました。ご協力お願いいたします。読んでいただきましたら、1日1回下のリンクをクリックしてくださいね。

にほんブログ村 海外生活ブログ 海外移住へ
にほんブログ村

ご旅行に関するお問い合わせは「Picturesque Jordan(https://picturesque-jordan.com/)」まで。中東旅行・ヨルダン観光のことなら何でもお気軽にご相談くださいませ。




↓大きなサイズもあるよ!

カテゴリ

カテゴリ未分類

(16)

ヨルダン生活編

(296)

旅行記:″ヨルダンの風景便り″シリーズ

(76)

アラビアンナイトの国―オマーン情報

(34)

乳と蜜の流れる約束の地―イスラエル情報

(28)

Great Persia の世界 イラン情報

(10)

東と西が出会う国 トルコ情報

(241)

悠久のエジプト

(4)

ワディラムの情報

(24)

アラブとは何ぞや? アラブを徹底的に分析

(19)

徒然なるままに、わたくしごと

(285)

あれこれ アラブ世界

(161)

ぶらっとアンマン

(46)

おいしい! アラブ・トルコ料理

(56)

おススメの観光スポット

(32)

旅行前にチェック! ヨルダン旅行のヒント

(47)

ショッピング in ヨルダン

(18)

アラビア語うんちく講座

(23)

ヨルダンの現地旅行会社

(21)

ヨルダンから中東のほかの国々へ

(30)

もっときれいになりたい! アラブ式美容法

(19)

海外レンタカー

(2)

最新のツアー情報

(27)

シリア事情あれこれ

(44)

ヨルダン:ムジブ保護区

(12)

ヨルダン:アジュルーン保護区

(6)

ヨルダン:ダーナ保護区

(12)

レバノン生活編

(31)

中東の治安情報あれこれ

(6)

徒然なるままに雑学

(1)

あんなホテルこんなホテル 中東のホテル

(18)

日本人アテンド小話

(9)

スペイン生活編

(9)

珍ヨーロッパ滞在記

(24)

我流レシピ集

(9)

ワタシハ猫ニナリタイ

(15)

掲示板:緊急のお知らせ

(5)

イスタンブール生活編

(1)

サウジアラビア情報

(2)

ツーリストビザ解禁! サウジ情報

(4)

ガジアンテプ物語

(13)

アレッポ石鹸 - シリアの誇り

(9)

エジプト生活編

(12)

カレンダー

バックナンバー

2013.06.16
XML

みなさーん、「アジアで花咲け! なでしこたち2」が発売されました。ヨルダン編が載っております。ぜひお買い求めくださいね。以上、宣伝でした!

アジアで花咲け! なでしこたち

さて、本日のブログの本題に入ります。アラビア語の表現で、かなり文化の差を感じて衝撃を受けた慣用句の話。

慣用句はイディオムとも呼ばれ、「単語と単語がくっつくことで、本来とは異なった意味を持つようになるフレーズ」のことと定義されています。例えば英語では、「むっちゃ簡単!」というときに "A piece of cake!" という表現を使います。

この表現に関しては、日本に住んでいたアメリカ人の友達が憮然として「日本人がこの表現を使うのは不自然や」と言いきっていたのを思い出します。皆さまもご存知のようにアメリカではすべて大型サイズ。体型も日本人より一回り違いますし、アメリカではハンバーガーでもケーキでも注文するものすべてが大型サイズ。大柄のアメリカ人が、大きなケーキの一切れをいとも簡単に平らげてしまう姿、想像できますよね。

ところが日本では、すべて小型サイズ。ケーキの一切れもアメリカと比べればそれはそれは小さなサイズで、それを小鳥のようについばむ日本人。そんな日本人が「お安いご用」と請け合うときに "It's a piece of cake" と言っても説得力がない…というのがこのアメリカ人の持論でした。

このように、慣用句というのはその国独自の文化や風習と密接に結びついていることがほとんどです。だから「言語を学ぶ=その国の文化を知る」ということで、机にしがみついて勉強しても生きた言語は身に付きません。

さてアラビア語にも慣用句があります。その中でも私が衝撃を受けた慣用句があります。「何なりとお申し付けください」というとき、英語ではまたまた独特のフレーズで "I am at your disposal" といいます。この場合の "disposal" は「処分の自由」「思い通りにする権利」などを表すようで、この慣用句は「あなたの思い通りに使ってください」という意味になります。

ピストルこの「何なりとお申し付けください」という表現をアラビア語では...?

「私はあなたのピストルの弾(たま)です」

つまり「ピストルを好きな所に向けて打ってください。私はどの標的にでも飛んでいきますから!」ちゅうわけですな。

ひょえ~~! むっちゃ怖いやん!!!!

ちなみにアラビア語読みをすると「アナ ハルトゥーシュ ファルダック」。直訳は上のように「私はあなたのピストルの弾です」となりますが、意味は「何なりとお申し付けください」です。このアラビア語の表現は、特にレバノン表現だということです。一緒にいたヨルダン人の友達も「そんな表現、初めて聞いた~」と言っていましたから。

いやぁ、さすが戦火に揉まれ内戦を15年間も経験したレバノンならではの表現ですな。というか、この慣用句は内戦前から存在していたのか? だとすれば、こういう慣用句が存在する国だから内戦になったのか? 「卵が先か、鶏が先か」論ですな。

そんなわけで、この文化の差、思考の差に改めて衝撃を受けた日でありました。今度機会があったら「いや~、私はあなたのピストルの弾ですから、何なりと使ってください」とビジネス・パートナーのアラブに言ってみようかな(笑)。きっと爆笑されるでしょうね。それともあのアメリカ人の友達のように、「軍隊も戦争もない平和な日本から来た日本人がそんな表現使っても説得力がない」と眉をしかめられるかな?


足跡当方のホームページから無断転載している"類似品"にご注意ください:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201302080000/

ブログランキング・にほんブログ村へ

当ブログおよび picturesque-jordan (http://picturesque-jordan.com/) のホームページに掲載している全ての情報や写真の著作権は、本ブログおよび当該のホームページの管理者にあります。著作権者の許諾を得ずに、著作物を利用すると著作権侵害となります。違法転載を目にされた方はご報告くださいませ。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013.06.16 17:35:16
[アラビア語うんちく講座] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X