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カテゴリ:あれこれ アラブ世界
「イスラム国」に関する報道はかなり下火になってきたと思われる日本。お客様からのツアーのお問い合わせも増えてきております。ただしお問い合わせに際しては、まず治安をお尋ねになる方が多いのは事実です。もちろん日本ではメディアが過熱・過剰報道に徹していますので、正しい情報が手に入らず、現地在住の私に治安に関するお問い合わせが来るのは自然なこと。お問い合わせをしてくださる方がおられるということは有難いことでもあります。少なくとも、第3者の視点で物事を見ようとしてくださっているのですから…。
さて、イスラム国は人質事件のずーーーっと前、シリア内戦が始まったころからシリアに存在しています。その間もずっと観光客の方は途切れることなくヨルダンに見えていました。ところがある日を境に、ヨルダンが戦闘地域であるかのように突然騒ぎ出す。報道がここまで偏るのはなぜ? と違和感を感じます。やっぱりメディアは話題性しか考えてないように思えます。イスラム国は人質事件の時に突然姿を現したわけではなく、それ以前からずっと存在しています。 非難を承知でハッキリ言わせていただきますと、日本人って本当におめでたい国民。過熱報道に踊らされて、あることないことメディアの思うままに大騒ぎ。ハッキリ言ってテロの脅威なんて、まだまだ対岸の火事なんだなぁ…と。「イスラム国」という呼び名を変えたほうがいいだの、そんな本質的でないことが議論されていること自体、まだまだ平和ボケしているんだな、と思わされます。 ときどき覗かせていただく方のブログにもこんな一文が。納得しましたので、引用させていただきます。「ひとつ言えるのは、日本で彼らの存在をなんと呼ぼうとも、彼らの存在や活動には一切影響を与えないし、彼らがイスラム国を名乗っている事実も変わらない、ということです」…エエ、本当にその通り。名称なんてどっちゃだってエエって感じです。本当に大切なのは、今現在何が起きているか。 日本では、リビアで起きた「イスラム国」によるエジプト人のキリスト教徒21人の虐殺などはどんな風に報じられているのでしょう。エジプト人コプト教徒たちの涙と慟哭 (どうこく) と叫びは日本社会に届いているのか? 過熱報道が下火になった今、関心すら向けられていないのではないか。人々の苦しみはまた対岸の火事に。こうやってまた日本は世の中の流れから遠く遠く離れた別世界に閉じこもり、ある日突然日本人がひょんなことから巻き込まれることになった時にまた過熱報道に踊らされる…そんな繰り返しになるのかもしれません。こんな調子では、国内でテロなんかが起きても対応不可能ですね。 日本特有の "世界観" では、世界の現実とのギャップが大きすぎる…正確ではない情報に踊らされて、本当に大切なことは議論されていない。事実が伝えられていない。ほんまに大丈夫か、日本? と思わずにはいられません。安くておいしいお寿司が食べたい、という願望を除けば、日本に帰る意欲がさっぱり沸いてきません。母国なのにな…ブツブツ。はて、本日はちょっぴり辛口のブログになりましてスミマセン。 ↓良ければ応援のポチッしてください。↓ 皆さまの応援がランクに反映される仕組みになっています。 ヨルダンツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.com/ お気を付けください!!:当方のブログ「月の砂漠―ヨルダンから」および当方のホームページ「Picturesque Jordan」は、東京池袋にあるヨルダン料理・アラビア料理のレストランとは何の関係もありません。類似のキャッチフレーズを使用している某旅行会社のサイトや「Picturesque-Jordan」という名前で2013年に開設されている Facebook のページ (いずれも同一人物による) のことが報告されていますが、当方とは全く関係がありません。混同されないようにご注意ください。当方では、他のサイトの運営者と話し合ってオリジナルのキャッチフレーズや文面やツアーの内容を共有することは一切ございません。本ホームページまたブログ「月の砂漠―ヨルダンから」からの違法転載・不正転載を目にされた方はお知らせくださいませ。 資格のない自称「ガイド」にご注意くださいませ!!:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201412230000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.02.19 19:11:03
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