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月の砂漠-ヨルダンから

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2015.08.11
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日に日に増え続けるシリア難民を黙々と受け入れ続けるドイツ。少し前の記事で「海を越えてきたシリア人たち」について触れました。http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201507270000/  なぜドイツがシリア難民を受け入れ続けるのか…。

これにはドイツの過去の歴史が関係しているのだそう。ナチス時代に言語道断の虐殺行為を行ったドイツ。それに対する負い目から、人道支援が必要な場合は「来るものは拒まず」、の姿勢を貫き続けているのだそう。ただ、このままではドイツは早晩パンクしてしまう。なぜって、このブログを書いている今も、海を越えてドイツを目指す何百・何千というシリア人たちが黙々と山を越え森を横切ってここへ向かって歩き続けているから。

footprints

彼らの主なルートは、こんな感じです。

シリア→トルコ(ここであっせん業者と接触)→いかだでギリシャへ→マケドニア→セルビア→ハンガリー→オーストリア→ドイツ

*注)あっせん業者に接触するのは、シリア国内である場合もあります。

いかだでギリシャへ渡った後は、ひたすら歩き続けます。私は歩いたことがありませんので分かりませんが、上記の国々の国境間は人の住まない深い森になっていたりするようです。

シリア人たちは人目に付かないように、森の奥深くへ森の奥深くへと足を進める。頼りになるのは携帯のGPSのみ。通常シリア人たちは個人行動ではなく、幾人か(5-6人)のグループごとに移動するらしい。

彼らを待ち受けるものは、森に生息する毒蛇や虫の大群、野生のバッファロー(これはバッファローかどうか分かりませんが、シリア人曰く、「野生の豚」。野生のイノシシかもしれません)、ハンガリーではワニ(これも何度も確かめましたが、ワニがいるらしい)などなどの自然の敵に加えて、あちこちで待ちうける強盗たち。シリア人が来るのを待ち受けて文字通り全てをはぎ取ろうとする追いはぎがいるらしい。こうして、道中で亡くなって行くシリア人もいるそう。

野生のイノシシかバッファローの角に引き裂かれたり、ワニに食べられたりする人もいるということ。イノシシまたはバッファローに関しては、普段はおとなしい動物だと思います。多分、動物嫌いのアラブが相手を刺激すること (彼らの領域内に自分たちが入っているのに、追い払おうとするなど) をして、やり返されたものと思います。ワニに関しては…一説によるとハンガリー政府がシリア人が国を超えて行くのを防ぐために川だか湖だか知りませんがにワニをあえて置いたとか何とか…でもこれって本当だったらかなりキタナイやり方じゃないですか???

その理由ですが、何でもハンガリーはシリア難民を自国に引きとめておきたいらしい。というのは、難民を受け入れると国連(UN)から支援金が支給されるのだそう。だから帳面上だけでも難民の数を充実させたい。そのためにハンガリー政府はシリア人を捕まえて、いったん保護するそう。そこでシリア人の指紋を取り、「こんだけいますよ」と言わんばかりに UN に提出する。

ところがシリア人たちはハンガリーなどにはとどまりたくない。というのもハンガリー政府の狙いはUNからの支援金だけだから。そんなわけで目指すはドイツ。だからハンガリーの刑務所から逃げ出すシリア人もいるし、こうして先にドイツに着いた経験済みのシリア人たちの情報をもとに、つかまらないルートを選んで森へ森へ、あるいは川を渡って移動していくシリア人も多い。ハンガリー側としては、シリア人たちが別ルートを通らないために、いっときワニを設置したらしい(現在ではワニはいないらしい)。本当なんでしょうか…。でも人を食べるなんてワニ以外にいませんよね。まさかカバが人を食べるわけないし…

ま、ハンガリー側としては、いったん指紋を取りさえすれば、シリア人たちが逃げても特に構わないらしい。とりあえず帳面上は難民を受け入れていることになるから。…もうここまで来ると、なんかメチャクチャって感じですね。ヨーロッパの国々はシリア難民が自国を通って行っても、目指すがドイツなら別に通らせてもいいわけですし…なんかドイツが尻拭いをさせられているという感もありますし…本当に難しい。

という訳で、シリア人の通る道は戦争こそないものの、危険に満ちている。でも、毎日毎日、毎日毎日それはそれはすごい数のシリア人がこの行程に挑んでいる。ドイツに着いたシリア人が家族に詳細を伝えるから、家族の者が同じ行程に挑戦する。ネズミ講式(?)に増え続ける難民の数…。

でも、以前のブログで紹介したように、お金がないとこの行程には到底挑戦できません。悪徳あっせん業者たち(主にトルコ人?? あるいは自国民を売り飛ばすアラブたち??)は、こうしてお金をせしめているのです。実際、私の知り合ったシリア女性のお父さんは、5回もその行程に挑戦し、その度に船のエンジンが壊れただの何だのでトルコに引き返しているのだそう。明らかに悪徳ですね。

そんな訳で…日本にいると多分信じられないようなことがここでは起きている。ドイツで増え続けるシリア難民のことなんて、日本では一切報道されていないのでしょうね。もちろんドイツだけではない。シリア難民たちは今後、フランスへ入っていく可能性も高い。ドイツへの扉はいつか閉じられるはずだから。

国民の3分の2を失ったともいわれるシリア。国としてはほぼ崩壊していますし、もはや何のために戦うのか…。そしてヨーロッパ。突然に膨大な数の難民を抱え込むようになり、国として今後どう対応していくのか…。先の見えない暗闇の中で模索が続きます。


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最終更新日  2015.08.12 23:00:10
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