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月の砂漠-ヨルダンから

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2016.08.27
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ドイツにシリア難民が大量に押し寄せてきて1年半ほど経ちます。この先、以前のように大量に流入してくるということはないかと思いますが、現時点でドイツにはシリア難民以外にも、イラクはもとより、アルバニア、エリトリア、ソマリア、ナイジェリア、シエラレオネなどなど…からたくさんの難民が入ってきています。

難民申請をしている人たちに対しては、聞き取りや彼らが持ってきた証明書などを通して 1件1件の身元が調査され、ドイツでの滞在が許可されるかされないかが審査されます。シリア難民はほとんどが合法的な滞在を許可され、とりあえず3年間有効なビザが発行されます。ドイツ入りしてから滞在許可がもらえるまでの期間は人によって様々ですが、一般的なシリア難民の場合は1年ほど待ちます。もちろん3か月とか半年で支給される人もいる。反対に1年半ほど待つ人もいる。この差がなぜ生じるのかはよく分かりません。

それに対して、紛争地域から来ていないアルバニアなどの人たちは、自国へ帰される可能性の方が高い。彼らがドイツに入ってきているのは、より良い仕事を求めて…など経済的な理由がほとんどだからです。

ドイツ中どこでもシリア人を見かけるようになりました。その数、100万ともいわれていますから…。目下の問題は、住宅不足。ドイツ人ですら家を見つけるのが大変なのですから、シリア難民たちがアパートを見つけるのは至難の業。滞在許可証を支給されたシリア人たちの次なるステップは、難民キャンプを出て、自分たち家族だけで住める家を見つけること。でもアパートがありません。

まず数が絶対的に足りない。それから、空きがあったとしてもシリア難民に貸すことを渋る大家がほとんど。お金がネックなのではありません。シリア難民たちの生活費はすべて政府持ち。アパート代ももちろん政府が出します。でも、何らかの問題が起きた場合に、この政府からの支給はあっという間に打ち切られます。そうなると、アパートを貸している大家には一銭も入らなくなる。一銭も入らないのに、いったん入居したシリア難民を追い出すことはなかなかできません。そんなわけで、進んでシリア難民に家を貸したいというドイツ人はいません。

厳しい現状に、シリア難民たちのストレスはたまる一方。頑張って新しい生活を始めたいのに、彼らの前には大きな壁が幾つもそびえ立ちます。彼らが地域になじみ、語学を習得していくためには、ドイツ人の助けが必要ですが、シリア難民への支援は、一部の博愛主義的なドイツ人にかなりの程度依存しています。

すべてのドイツ人がシリア難民を歓んで迎えるわけではない。むしろほとんどのドイツ人はシリア難民を不安げに遠巻きに眺めています。できれば関わりたくない、というのが本音。そんな中で、積極的に助けの手を差し伸べるドイツ人もいます。彼らは無給 (つまりボランティア) で難民キャンプを訪ねたり、語学を教えたりしています。

そんな博愛の精神に満ちたドイツ人にたまたま巡り合えたシリア難民はラッキー。いろいろな助けを得て、なんとか家を見つけ、ドイツになじんでいきます。でもたまたま身近にそうした博愛主義的なドイツ人がいないシリア難民たちも多くいます。

実際、援助の手が差し伸べられるかどうかは、シリア難民が送られる地域によって大きな開きがあります。ド田舎に送られるシリア難民の場合、周りには羊と牛しかいない…。人間の数より動物の数の方が多い、というケースもあります。周りは牧場で、近くにいるドイツ人といえばヨボヨボの老夫婦が2組だけ…なんていうド田舎もあります。

そんな彼らは、ドイツの社会にどうやって馴染めと? なじめるわけがありません。語学を学んでも、動物しかいないなら話す相手がいないわけですし、家を探そうにもコネもツテも一切ないので、動きようがありません。


 そんなわけで、運命の分かれ道は最初にどの地域に送られるか。

これはシリア難民には選択の余地がないことです。そして、送られた先で、どれほどのドイツ人が積極的に彼らに関わってくれるか…。これも彼らの命運を大きく分けます。そんなわけで最初は希望に満ちていたシリア難民の中には、意気消沈してしまうものもあり、精神的なダメージをかなり受けるものあり、やる気を一切なくしてしまうものあり…。また、ドイツでは公正な扱いを期待してきたのに、結局ここでも不公正の被害者になるのか! という怒りを感じるものあり。

博愛の精神に満ちた一部のドイツ人たちは本当に素晴らしいと思います。でも、シリア難民の支援が系統立てて行われておらず、こうしたボランティアの存在だけに依存しているとなると…シリア難民の立場からすると、「ちょっとそれはないでしょ~」。だって自分たちの努力ではどうにもならないのですから…。不満を感じるシリア難民がいてもおかしくない。むしろ当然の反応だと思います。

そんなわけで、この先も山あり谷ありのシリア難民たち。温かく迎えられる人もいれば、全く放っておかれる人もいる。運も実力のうち…なんていう言葉もありますが…いろいろなシリア難民の窮状を見ていると、偏りが見られることは歴然としていて悲しくなります。それでもたくましく生きていくしかない。ドイツに来てしまったのですから。頑張って、この辛い時期を乗り越えてもらいたいものです。

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最終更新日  2016.08.27 22:47:43



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