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カテゴリ:あれこれ アラブ世界
何ともショッキングなニュースが流れています。サウジの政権を批判することで知られていたサウジアラビア人の著名なジャーナリストがトルコのサウジ領事館を訪問した際に行方不明になり、なんと領事館内で殺されていたこと、さらに生きながら切断された可能性もあるというニュース…。
今の時代にこんなことがあっていいのか…。いや、実はたくさんあるのでしょうが、こうして表ざたになることは極めてまれで、これはサウジ側の大きな誤算であったともいわれています。というのも、当初サウジ側は「ジャーナリストが行方不明になった件については全く関与していない」と言い張っていて、その後、トルコ側の調査が進むにつれて「いや、実は彼は死んでしまったんだけど、尋問中に誤って殺しちゃったんだよね~。テヘッ」と発表することで調整が進んでいたらしい。アホか…。 それがトルコ側の調査で、この殺害されたジャーナリストが事の一部始終(あるいは少なくとも一部)の録音を自分のフィアンセに Apple Watch を通して送っていたのではないかということが報告されています。もっと正確に言うと、Apple Watch から iCloud という共有フォルダに転送されていて、録音されていた音声が聞き取れたといわれています。この件に関しては諸説あり、事の真相はまだ分かりません。 でも、もうね…こんなホラー映画みたいなことが実際に起こっていることに驚愕せざるを得ません。これって私が在トルコ日本大使館に出向いて、大使館の中で殺されるのと同じことですよ。大使館・領事館というのは自国民を守るためにあるのでは? そして、この残忍なやり方…。悪魔的、野獣的で吐き気を覚えます。これが某宗教の「聖地」を抱える国のやり方だという皮肉な現実。そしてこのやり方…シリアとイラクで台頭したイスラム国のやり方に酷似している。イスラム国の戦士を陰で教育していたのは誰? 本当の黒幕は誰? と思われても仕方ありませんね。こうした残忍なやり方が「宗教」の名のもとにまかり通っているのです。 想像してみてください。日本でこんな事件が起きた場合、裁判所の判決は無期懲役か死刑になるのではないでしょうか? 「被告のした行為は極めて残酷かつ非情。しかも殺害後に事実を組織的に隠蔽。後悔のかけらもなく、更生の余地なし」となることは確実。 お茶の間に流れるべきではないレベルのショッキングなニュース…。もうこの世の中終わってるなと思わされます。だって一部の犯罪組織とかではない、れっきとした「国家」がこの犯罪に関わっているのですから。 トルコ政府はこの問題を盾にアメリカとの交渉に持ち込みたいという思惑もあるようで、政治的な駆け引きが舞台裏で繰り広げられているようなのですが…。でも私にはそんな舞台裏のことはどうでも良い。それよりこのジャーナリストが帰ってくるのを真夜中までサウジ領事館の前で待っていたフィアンセの女性、そして殺害に及ぶまでの一部始終をもしかして全て聞いてしまったかもしれないこの女性に心から同情を覚えます。そして亡くなったこのジャーナリストの男性に心から哀悼の意を表したいと思います。 一日一回応援よろしく! です↓ 下の「ブログ村」のURLをポチッとクリックしていただけたら、皆さまの応援がランクに反映される仕組みになっています。 ヨルダン・エジプト・イスラエルツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.com お気を付けください!!:当方のブログ「月の砂漠―ヨルダンから」および当方のホームページ「Picturesque Jordan」は、東京池袋にあるヨルダン料理・アラビア料理のレストランとは何の関係もありません。類似のキャッチフレーズを使用している旅行会社のサイトや「Picturesque-Jordan-月の砂漠ツアー」や「月の砂漠ツアー」という名前で開設されている Facebook 等のページ (いずれも同一人物による) のことが報告されていますが、当方とは全く関係がありません。混同されないようにご注意ください。当方では、他のサイトの運営者と話し合ってオリジナルのキャッチフレーズや文面やツアーの内容を共有することは一切ございません。当方のホームページまた本ブログ「月の砂漠―ヨルダンから」からの違法転載・不正転載を目にされた方はお知らせくださいませ。 資格のない自称「ガイド」にご注意くださいませ!!:https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201412230000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.10.19 03:33:16
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