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カテゴリ:徒然なるままに、わたくしごと
少し更新が滞っておりました。引っ越しを控えてバタバタとしておりまして…引っ越しの前後はブログの更新がまた滞る可能性があるので、本日は時間を取って少し更新いたします。
さて今年の夏はほんっとうに過ごしやすい! と思っていた矢先にやはり厳しい夏の暑さが舞い戻ってきました。とはいえ、去年と比べると格段に過ごしやすいのは確か。なんせ朝と夜はすごい風が吹きます。私の住んでいるエリアが特別そうなんでしょうか…。いずれにしても風が吹くだけで体感温度は違いますよね。まだ今年のイズミルで熱帯夜はありません。夜はビュンビュンと風が入ってくるので、しっかりうわ布団をかけないと寒いくらい。 さてバタバタしているといいつつ…手巻き寿司パーティなどもしておりまして…。さらにさらに! なんと引っ越しを間近に控えつつも日本酒造りに挑戦して、一応成功いたしました! ニヒヒ…。日本では自宅でお酒を造るのは法律で禁じられているようですが…わたくしトルコ在住ですので、問題ありません! さらに販売目的ではなく、あくまで料理のためのお酒として造りました。でも…飲むのも結構おいしい(笑)。手巻き寿司パーティの時に出したら、けっこう好評でした。 きっかけは日本から持ってきた料理酒がもう本当の本当に底をつきかけているという危機感。トルコで日本酒はほとんど手に入りません。すっごい関税がかけられて高くなるようです。イズミルで唯一見つけた日本のお酒はこちら↓ トルコリラでは300リラ。今のレートでドルに直すと44ドル。4800円くらいですね。でもこのお酒を料理に使うって…どう考えても勿体ない。というわけで、危機感に駆られていました。 そんな時に日本人のお友達のご夫婦の自宅にお呼ばれして、家でシードルというお酒を造っておられるという情報を入手。シードルとはイギリスで一般的に飲まれているリンゴ酒のことです。このシードルが自宅で簡単に作れると聞き、さらにこれを料理酒の代わりに使っておられるの事。実際、いただいた唐揚げはとても美味しかった! そんなことに触発されて私もシードルを作ろう!と意気込んでいた時、あれ? 待てよ、我が家には乾燥の米麹がまだ何袋か残っている…。これを使ったら日本酒ができるんじゃないかと思いついたわけです。そこでインターネット先生の出番。 調べると日本酒の原材料って本当にお米と麹と水だけやん! 自宅でできるやん! という運びとなり…。でも実際にできるのは「どぶろく」と呼ばれる濁り酒。それでもないよりずっと良い! …というわけで挑戦いたしました。 材料は、硬めに炊いたご飯3合分、米麹250グラム、水1.2リットルほど、バン用のドライイースト、ヨーグルト大さじ1…それからちょびっとお砂糖。これだけ! 麹とイーストを入れたお米はすぐに発酵を始めます。夏ということもあり、非常に活発に発酵し始めます。インターネットでは、早ければ半日ほどで発酵を開始とありましたが、私の場合はもっと早くにぷつぷつと泡が経ち始め、酵素が活動しているのが分かります。それに伴い、家の中でふんわりとお酒の香りが漂うようになり、それだけで幸せ~な気分になります。 さてインターネットでは夏場は常温で2日間ほど発酵させるとどぶろくが出来上がるとありましたが、30度を超すイズミルでは急速に発酵が進み、1日置いただけで発酵しすぎ。すでに酸味が非常に強くなっていました。それで発酵の過程を終了させるために慌てて「火入れ」を行います。試験的に半分のみ。 「火入れ」とはお酒の発酵を止めるために65度付近までお酒を湯煎にして温める過程。上の写真のように温度をはかりつつ、慎重に行います。こうすることでこれ以上の発酵を押さえることができるのだそうです。普通どぶろくは「火入れ」を行わないことも多いようですが、私の酒造りの目的はあくまで料理に使うこと。新鮮なうちに飲み切るわけではありません。ということで、「火入れ」は非常に重要なステップ。 半分は1日で火入れを行い、もう半分は試験的に冷蔵庫に入れてもう1日余分に発酵を続けます。 こちら1日で出来上がったどぶろく。 1日で完成せたどぶろくと、2日間をかけて完成させたどぶろくを飲み比べますと…やはり2日をかけて発酵させたどぶろくのほうが断然味が美味しい! 友達にも好評でした。後から調べると、日本酒というのはそもそも冬に仕込まれるものらしい。低い気温でゆっくりと発酵させるのが美味しさの秘密らしいです。ふーーーむ。知らないことばかり! でも自宅でこーんな簡単にどぶろくが出来ちゃうなんて…感動です。そもそも「どぶろく」の存在すら知らなかった私なのですが(笑)。というわけで…秋の初めごろにもう一度どぶろく作りに挑戦してみたいと思います。今度は低い気温でゆっくり発酵させること。そして今回はお米も一番安いものを使いましたが、次回は少しいいお米を使ってみてもいいかも。多分、お米の種類や水の種類でも味がぐっと変わるのでしょうね~。 手巻き寿司パーティに来てくれた南アフリカ人の友達は「大吟醸(だいぎんじょう)」という日本のお酒を知っているというほど日本オタク。このオタク君は麹の存在を知っていて、麹を何とかして手に入れたいと思っていたようです。私が「持ってるよ。分けてあげようか?」というと天に昇るほど喜んでいた…。なぜこんなオタクがいるのだろう(笑)。海外で日本オタクから日本文化について学ぶ私であります。 で、このオタク君も米麹を使って日本酒造りに挑戦するということ。慎重派でなおかつこだわり派の彼はまずインターネットで細かく情報を入手して、最高においしい日本酒を作りそう…。私みたいに思いたったら情報がほとんどなくてもまず取り掛かる無謀者とは違うのです。いずれにしても、今回のどぶろく造りは大成功かつ大盛況! いやぁ…コロナで思わぬ収穫です。そして料理酒が手に入らないという悩みからも解放され、気分的にも爽やか(笑)。 ↑楽しかった手巻き寿司パーティ。ぼかしを入れましたのでみんなの素敵な笑顔がお見せできなくて残念です。 海外生活12年目でついに日本酒造りに手を出すようになりました。こんな海外生活もいいもんです。便利な日本では絶対にしませんよ。あ、その前に法律でそもそも禁止されてますがな コロナの後は中東にお越しくださいね↓ 下の「ブログ村」のURLをポチッとクリックしていただけたら、皆さまの応援がランクに反映される仕組みになっています。 ヨルダン・イラン・トルコ・エジプト・イスラエルツアーなど、中近東のツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.com アフェリエイト始めました。次世代の旅のお供になりそうな新しい形のお財布 Rivollet。ご関心のある方は覗いてみてください。https://revollet.io?token=NOUcgl8s お気を付けください!!:当方のブログ「月の砂漠―ヨルダンから」および当方のホームページ「Picturesque Levant」(旧名 Picturesque Jordan) は、東京池袋にあるヨルダン料理・アラビア料理のレストランとは何の関係もありませんし、レストランが所有するツアー関係のサイトも当方とは全く関係がありません。混同されないようにご注意ください。当方では、他のサイトの運営者と話し合ってオリジナルのキャッチフレーズや文面やツアーの内容を共有することは一切ございません。当方のホームページまた本ブログ「月の砂漠―ヨルダンから」からの違法転載・不正転載を目にされた方はお知らせくださいませ。 資格のない自称「ガイド」にご注意くださいませ!!:https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201910120000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.07.24 07:13:53
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