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カテゴリ:あれこれ アラブ世界
応援のポチリをお願いいたします。 女性にとっては、売れるのが早ければ早いほどいい。20代も後半になればあまり相手にされなくなります。ですから18歳や19歳で (あるいはもっと早くても) 結婚の話が来た段階で受けることにする女性も多い。アラブ世界で女性が「売れ残る」ことはけっこうな恥です。ですから若い女性たちはみんな焦っています。売れ残るよりは第二夫人にでもなるほうが世間体が良いのがアラブ世界。女は男性に所有されるべき存在なのです。 こうした背景がありますので、アラブ男性の中には「女性の側も雄 (オス) ならだれでも良いと思っている」と勘違いしている輩 (やから) も少なからずいます。シリア難民の男性には「女性はオスが必要。とりあえずオスだったらモテる」ととんだ勘違いをしている輩も少なくありません。これ、既婚男性に多い。まだ若者なら多少許せ (?) ます。でも中年の既婚者が別のつがいを探して言い寄るのは、頭の痛い勘違い。 これね、アラブ世界ではいいのでしょうけれど、いったんアラブ世界から出てしまうとギャグにしか見えません…。これまでに出会った「きしょい(気持ち悪い)」シリア難民男性の例を 3 つ挙げたいと思います。 *ちなみに「きしょっ」とは関西弁です。わたくし、こう見えても (?) バリバリの関西人ですから。お上品な関東の方にはなじみのない表現かもしれませんが、関西人はこの表現をよく使います。「むっちゃ きしょいわ~」とかね? そうですよね、関西の皆さま? 1人目:ドイツのアウグスブルグで出会った50代後半の男性 頭も剥げていて、体はヒョロヒョロで、どこからどう見ても冴えない中年男性。わたし的にはもう生理的に受け付けない容貌でした。私、人の顔を覚えるのは超苦手ですが、この男性の顔は今でも覚えています…。 この男性、ドイツへはトルコから国境を越えて歩いて渡ってきました。その時は妻も子供も一緒でした。でもドイツについてから妻に暴力をふるったことが原因で妻と子供たちと引き離され、一人で難民キャンプに住んでいました。ま、難民キャンプといっても、各家族に一部屋ずつが与えられている普通の集合住宅です。トイレは共有でしたけれど。 この男性、シリアでは妻を叩くことは当たり前なんだと、自分のことを悪いとは一切思っていません。妻には暴力をふるっていいと思っている典型的なアラブ男性。ドイツではすぐさま警察が駆け付けます。ですからシリア男性の中にはドイツに来てから妻に頭が上がらなくなった男性も多いのです。シリアでは許されていたこともドイツ社会では厳しい措置が取られます。 アラブ女性の側にとっては万々歳。夫が手を出した段階で警察を呼んで、別れることもできます。別れてもドイツでは生活が保障されています。これ、頭の固い典型的なアラブ男性にとっては恐怖でしかありません。 この男性も、シリアを出た時点でもう取り柄なんて何もない。「男であること」だけが取り柄なんです。でもね、それって取り柄でも何でもないんです、もはや。これまでの人生で男であるということにあぐらをかいて、何の努力もしてこなかった男性…本当に哀れや…。それで、私がこの難民キャンプにいるシリア人女性と友達になって定期的に訪ねていた時、この哀れな男性が「結婚したい! ドイツ人女性を紹介してくれ」と文字通り吠えるわけです。 でも、ドイツ人女性 (いえ、世界中の女性) をなめたらあきませんで。妻に捨てられ、財産も何もない中年男性で、しかも難民ときている。こんな人にだれが魅力を感じるのか? いや、正直に言って身の程をわきまえないと。難民が悪いと言っているのではありません。でも自分の置かれた状況と現実を悟るべき。自分と結婚する女性には何のメリットもないという現実です。つまり結婚なんて無理なんです。 でも、頭の固い中年のシリア男性には分からないんですよね…。仕事のスキルがあるわけでもないし、ドイツ語もできないし、ただただ「ドイツ人女性と結婚したい」と吠えているだけ…。もうドイツ社会にとっては害でしかありません。 この男性、ドイツで心機一転・何かを頑張ろうというモチベーションも持ち合わせていないので、トルコに帰りたい、シリアに帰りたいなどボヤく日々。ドイツ側からしたら、社会に益が還元されない場合、どうぞどうぞお帰りください、というスタンス。厳しいです。誰も引き止めません。ですから、いずれこういうタイプの男性はドイツ社会に溶け込めず、シリアに帰ることになると思います。あるいはドイツ政府から追い出されるか。私の方が先にアウグスブルグを離れましたので、この男性のその後は分かりませんが…。 アラブ世界に住んでいるときは、自信満々なアラブ男性しか見てきていません。アラブ世界では「雄であること」だけで威張れるんです。なので、ヨルダンを離れてドイツに行ったときにはじめて、アラブがアラブ世界から引きはがされたらこうなるのか…という現実を目の当たりにしました。 シリア人にはとてもいい印象を持っていた私にとっては多少のショックでもありました。まさに「ブルータス、お前もか!」という感じです。ま、シリアもとことんアラブの世界ですからね、パレスチナ人、ヨルダン人、レバノン人たちと何ら大差ないわけです。その後は…「きっしょっ!」(笑)。 こうした勘違いが甚だしいシリア人男性はトルコにもたくさんおります。次回はトルコで出会った哀れな勘違いアラブ男性を 2 人ご紹介いたします。 *なおここでは、極端にデキが悪い男性をご紹介しています。これもアラブ世界の現実ですが、でもアラブ男性のすべてがそうであるというわけではありません。念のため… ~*~*~*~*~~*~*~*~*~**~*~*~* ~*~*~*~*~~*~*~*~*~**~*~*~*
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最終更新日
2021.09.22 03:40:52
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