月の砂漠－ヨルダンから

​​​先回のブログ記事で、日本からトルコにお灸を送ってもらうという暴挙(?)に出た話をいたしました。今回の記事はその続きです。

一か八かの勝負に出る‼ トルコにお灸を送ってもらう ​https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/202112090000/​

さて、ドキドキしつつ荷物の到着を待つ私…。実は日本から送ってもらうまでにも色々大変なことがあったようです。国際郵便は送る前にまず税関で検査を受ける必要があるようなのですが、内容品についての詳細が以前は手書き (で適当？) だったのに、インターネット上で申告することになっているようなんです。その記入方法がとてもややこしいようで、お友達にはずいぶんご迷惑をかけました。すべての品目の名前と重量など事細かに記載する必要があるようなのですが、今回送っていただいたのは、なんと80品目近く??? すごい作業量だったようです…。

そんな重労働の末、荷物は無事に日本を出まして、あとはトルコに到着するのを待つばかり…トルコへは順調に運ばれてきたようなのですが、なんとイスタンブールの税関で引っかかりました！くぅぅぅぅ。イスタンブールの税関で足止めを食らっている荷物について、私の家に郵便局の職員さんがやってきました。こんな手紙をもって…

 長っ！なんやこの手紙は！

要約すると、"あなた宛ての荷物に、なんや知らんけどハーブでできたお薬かビタミン剤みたいなのが入ってるよね～？お医者さんの処方箋が必要なんよね～。5日以内に税関まで送ってくれないと荷物を日本に返しちゃうよーーん" みたいな内容。ほぅほーーーーーーう。ハーブときたらお灸やね。引っかかりやしたね。いやーーーーん。

ああ！ もうここで万事休すに思えました 。しょ、処方箋って…。今現在 健康体の私がお医者さんに出向いて診察を受けるのか？そもそもお灸の知名度なんてほぼゼロに等しいこのトルコで、しかもトルコ南部で、はいはいと書いてくれるお医者さんがいるようには思えません。しかも！ 診察料とか合わせて何千円とかかるのでは？？さらに5日以内に対処しろと…。すでに木曜日でしたので、週末を挟むというややこしい事態になりそう。

もうあかん…とあきらめそうになりました。でもお灸だけを取り除いて配達してくれるのではなく、荷物を全部日本に送り返すとは…それだけはやめてほしい…ヨヨヨ

というわけでもうストレスマックスに達していたのですが、フランス人の友だちがふと私にこう言ったんです。「あー、お医者さんが必要なら、ほらアダナにいるあの子(トルコ人の女性)、お医者さんやん！頼んでみたら？」と。そうだった…忘れていたけど私にはお医者さんの友だちがいるのであった…。でも彼女は結婚して専業主婦になっているし、どこの病院でも働いていません。そんなんでほんまに大丈夫なん…？

でもここはもう藁にでもすがるしか私には方法がありません。彼女に泣きつくと、あっさり「あーー、そういうの以前もあったよ。全然オッケー。処方箋書いてあげるから、何が入っているか教えて～」と。なんと、天のお導きが❕

もちろんお灸なんて知らない彼女ですが、お灸がどういうものかどうかなんて実際はどうでもいいんです。「ロキソニン1箱」「大和漢(Daiwakan) 200個入り 5箱」と書いてくれました(笑)。その処方箋がこれ。




「紙がなくてさー。その辺のわら半紙に書いたけど、もっときちんとした紙に書いてほしかったら明日文房具屋で買うから言って」というほど適当(?)なものだったのですが…とにかくこれを税関にメールで送りました。ダメならダメで連絡が来るでしょうし…。その後税関からは「日付が入っていないので日付入りのを送るように」とメールがきまして…。お医者さんの名前の上に書いてあったので見落としていたようです。そこで処方箋に黄色でマークを入れてメールで送り直し。それが上の写真です。

その後うんともすんとも便りがなくて2日ほど過ぎました。でもついに！ 荷物がイスタンブールからガジアンテプに動き始めたという連絡が❕ もう泣きましたよ～。ああ、税関を通ったのね、あの処方箋で。ありがたや～ありがたや～。

というわけで、イスタンブールの税関から通知が来たのが木曜日で、土曜日に税関を通り、火曜日に無事にガジアンテプに配達されて受け取ることができました！ しかもですね、関税などの大金がとられると思いきや、受け取りの時に支払ったお金はたったの 61TL‼ 日本円にすると 540円くらい。

というわけで、結論です。トルコにお灸を送っても受け取れます！もうこれで向かうところ敵なしやね。フフフ。トルコ人のお医者さんの友だちは「またいつでも助けになるから言ってね～」なんてありがたいことを言ってくれまして、やっぱり持つべきものは友やなぁ。次回彼女に会う時にはバクラヴァの貢ぎ物を献上しなければ…。

そんなわけで、たくさんの人を巻き込んでたくさん迷惑をかけてだったのですが、日本からの救援物資を無事に受け取ることができました。本当に感謝しかありません…。現在このブログを書きながらお灸をしている私…(笑)。ええ香りやのう～。

次回は荷物の中身を一挙公開！ ま、だれも関心ないと思いますが(笑)自分の忘備録としてアップしたいと思います。

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