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月の砂漠-ヨルダンから

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2024.03.18
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昨夜トルコからイラクのクルド自治区の首都アルビルへやってきました。​​夢のイラク入り‼手書きハート手書きハート​​ イラクといってもイラク政府の管轄地域ではなく、北部のクルディスタンでクルド人の管轄地域。今回取得したのはクルド自治区を訪問するビザで、このビザではイラク政府の管轄地域を訪問することはできないようです。


↑ 上の地図によると、緑の部分がクルド自治区で、赤の部分はクルド自治政府が実効支配している部分ですが、正式にはクルド自治区とはなっていない部分です。

クルディスタンについては情報が交錯していて、いまだに「クルド自治区は危険だから訪問するな」などというインターネットサイトもあります。でも調べると、治安はものすごくよく、世界で一番安全な国の上位ランキングにも上がっている様子。日本は5位でクルディスタンは6位という情報も。

さらに日本人はビザの事前申請は必要ではなく、国境で査証を購入できるそうです。こちらは事前にクルディスタン側に電話で問い合わせて確認済み。

調べれば調べるほど実はむっちゃ行きやすい国ではないか…。さらに私が寄稿している Newsweek の Worid Voice セクションにクルド自治区にお住まいだった日本人男性 (正確にはドイツと日本人のハーフの方) が寄稿されていたこともあり、クルド自治区が危険だという認識は私の中ではありませんでした。

今回クルディスタン行きを決定したのは、トルコでのイカメット (滞在許可証) の新規申請が拒否られたから。この件については別途で詳しく書きたいと思っています。拒否られてから10日以内にいったんトルコ国外に出ないといけません。一番近い国は…と思ったときに候補に挙がったのがクルディスタン。ディアルバクルからバスで8時間で値段はたったの400TL(13ドル)。ナヌ? これで行かないなんてあり得ない! 

…が! もちろんこれには落とし穴がありました(笑)。結論からいうと、無事にアルビルに到着しております。ただし出発の前日から風邪の症状が現れだしたので、のどは痛いわ鼻水はズルズルだわの状態での移動(😢)。結局トルコのディアルバクルからアルビルへの移動には12時間以上かかり、深夜バスでほぼ一睡もせず、ホテルについてバタンキュー。風邪の症状ももちろん悪化…くぅぅぅ。

深夜バスで国境移動は結構厳しいものがあります。バスは満席なので、トルコ側でもイラク (クルディスタン) 側でも乗客全てが審査を終えるのにすごく時間がかかる。荷物も出したり入れたり、とにかく作業が多い。さらにラマダンと重なっているので、日の出前の食事スフールのために30分以上の休憩が夜明けの2時半ごろ…。普段はバスでぐっすり熟睡タイプですが、こうなると眠っているどころの話ではありません。

さらに今回利用したトルコのバス会社、車両がイラクでは登録されていないとか何とかでイラク国内での走行ができないというびっくり。私たちは国境で何時間も足止めを食い、最終的にはタクシーを使う羽目に。バス代400TLよりはるかに高いタクシーの料金…。安いバス会社にはこういうオチがあるんですね。

こうした適当なトルコのバス会社は多いらしいです(特にトルコ東部を拠点とするバス会社…)。国境の係官によっては通してくれる人もいるらしく(賄賂で?)、今回は係官が許してくれなかったので国境での足止めという結果に。こうして一か八かの操業をしているバス会社のほうが多いようです。

そもそも、中東あるあるですが、クルディスタンにもしっかりした法律がないというのも問題。トルコのバスがイラク国内に入れるかどうかは国境の係官の鶴の一声によるという…。はい、まさに中東そのものの世界です。

今回のバス会社は満席だったので私と同じ運命のトルコ人たちも多く、タクシー代は3人で頭割りをしました。そのため一人当たり20ドルで済みました。こうして同じ運命にさらされた同乗者たちと協力し合えるあの不思議な感じ…これも旅の醍醐味です(笑)。

今回も色々な友達から「安全なのか?」「大丈夫なのか?」と心配されましたが、先に書いたようにクルディスタンは安全そのもの。イラク=戦争、紛争、危険…というイメージが先行しているので、イラクに行くなんてあり得ないと思っている人のほうが多いかと思います。残念なことです。私は風邪と睡眠不足のために今日はホテルにこもっていますが、明日からはクルディスタンを散策予定。

またこのブログ上でもご報告します♡

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最終更新日  2024.03.18 02:43:55
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