カテゴリ:保護猫★美姫・雪之丞・影丸・ひかり
すっかり暑い日が続いている金沢より、こんにちは、フサBです。
6月いっぱいテツママさん宅にて人馴れ修行していたひかりちゃんの、その後をご報告いたします。 テツママさん宅にて生活し始めて、早々に抱っこOKとなったひかりちゃん。 一時は、このまま家猫になれるのではないかという雰囲気になっていました。 しかし、6月末のお預かりリミットを目前に、突然、凶暴になってしまったひかりちゃん・・・ 信頼していたはずのテツママさんにも、理由もなく牙を剥き、爪を立て、ひっかき、噛み付き、流血させる日が続き・・・ それでも、優しく声をかけるテツママさんに怒りの目を向け・・・ 威嚇のうなり声はおそろしくなるばかり・・・ テツママさんのおうちのにゃんこがストレスのあまり、粗相を繰り返し、目もうつろになるほどの恐ろしさだったひかりちゃん。 テツママさんやふくちゃんと相談し、やはりこの子は一般のご家庭ではとても手に負える子ではない、残念ではあるけれど、この子にとって人間と暮らすおうちでの生活は、ストレスでしかない・・・リリースし、外で生活し、ごはんの心配だけはないようにしてあげることが、今ひかりちゃんのためにしてあげられることなのだという結論に達しました。 それは、「ベスト」ではない選択かもしれません。 それでも、私がしてあげられる中では「ベター」な選択だと思っています。 家の中で暮らすことが「幸せ」ではない子もいるのだ・・・ ひかりちゃんの「幸せ」は、少なくともおうちの中に、人間との暮らしの中にはないのだ・・・ 保護してから2ヶ月間、できることはし尽くしたと思います。 しかし、思い返せば、ひかりちゃんにとっては辛い2ヶ月間だったのかもしれません。 捕獲され、富山までの長距離移動、不妊手術、痛い怖い思いをして、それでも兄弟の影丸くんが居た時はまだ良かったのでしょう。 影丸くんと引き離され、お預かり様宅への移動、ひとりぼっちの知らない環境に耐えられずに戻ってくれば、影丸くんはすでに引越しており、知らない兄ちゃん姉ちゃん猫の中、孤独感を募らせていったのかもしれません。 テツママさんのおうちへ人馴れ修行に行った1ヶ月間、テツママさんに無償の愛情を注がれ、凍りついた心が少し溶けたように見えたけれど、それでもやっぱり、ひかりちゃんの心が完全に癒されることはありませんでした。 ゴロゴロなつこくなくてもいいのです。 人間の存在を気にせず、家庭内野良猫状態で過ごすことができるのなら・・・ なんとなく、一緒に暮らして、このうちの中にいるんだな・・って感じになれれば・・・ そう思っていました。 しかし、ひかりちゃんは人間に牙を向けます。 激しく威嚇し、手を出し、爪を立てます。 人間を、攻撃の対象としてしまうのでは、一緒に暮らすことは難しいでしょう。 何より、ひかりちゃん自身にとって、人間の家で暮らすことが苦痛でしかないのなら・・・ 今日、ひかりちゃんを保護場所である、我が家の庭にリリースしました。 もし、おうちの中に居たいのなら、それでもいいよ、と声をかけて、出入り口を開けて、見守りました。 家の中に残るのならそれも良し、外に行きたいのなら、ごはんはあげるからちゃんと戻っておいでと・・・ ひかりちゃんはしばらく考え、後ずさりしながら庭へ降り、走り去っていきました。 夜、ひかりちゃんらしき猫がごはんを食べに来ていたようですが、はっきりと確認したわけではありません。 もしかしたら、以前から通っているもう一頭の兄弟と思われる「首輪くん」かもしれません。 ひかりちゃんは、家猫になることが出来ませんでした。 たくさんの方がひかりちゃんを見守り、応援してくれました。 私が困っている時、テツママさんが人馴れ修行を買って出てくれました。 みんなの思いが、ひかりちゃんに届いていたなら・・・と思うと、ほんとうに残念でなりません。 保護当初、私がもっとうまく接することが出来ていたらとも思いますが、過去を嘆いても今更どうしようもありません。 外の世界が、ひかりちゃんにとって今までより「幸せ」であることを願うのは、都合がいいのかもしれません。 それでも、私がひかりちゃんにしてあげられるのは、お庭にごはんを用意して待っていることだけです。 おなかがすいたら、いつでも戻っておいで・・・ ひかりちゃんを応援してくださった皆様、心を配ってくださった皆様、お世話してくださったテツママさん、本当にありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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