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テーマ:徒然日記(23329)
カテゴリ:失われた時を求めて
学生の頃の日記が出て来たので、読み返してみる。
古いモノは捨てた方がいいと思っていたので、 捨てるつもりだったが、読んでいるうちに、 捨てられないような気分になった。 とにかく、毎日、世の中の自分を取り囲む不条理や、 つまらない人間にダメ出しを連発し、 常に怒りまくっている日記なのである。 その怒り方が、哲学的な表現でまとめられていて、 今の私なんかより、 ずっとずっと文章を書く上での表現が豊かであった。 それにしても怒っている。 毎日怒りに満ちていたようである。 そして、丁寧に、なぜ自分がこのように怒っているのか、 その原因についても言及しており、 「この怒りをわすれまいぞ!」という気概が見てとれるのであった。 おそらく私は、自分の怒りを刻み付けたかったのだろう。 読み返してみると、その怒りの感情は、今はすっかり持ち合わせないけど、 たしかにその怒りの体験があったからこそ、今の自分があるなぁ、と、 よくぞ刻み付けたな自分、と、感心するのであった。 そして、読んでいると、あぁ、そうであったな、と、 すっかり忘れていたことを思い出すのであった。 禅の教えからすると、こうやって思い出すというのは、 よろしくないらしいが、改めて、こんなふうに辛かったんだなぁ、と、 大人になった自分の目線で読み返すのは、悪くない気がする。 これは、一種の「検証」のようでもある。 捨てるつもりで開いた日記だが、また保存袋に戻った。 しかし、永遠に検証して楽しむわけにもいかない。 どこかで、捨てなくちゃね。 最近、多すぎる本とか、書類とか、部屋を埋めてるモノたちを見て、 墓場までは持って行けないんだから、と、片付けたい衝動にかられて 動いている。 しかし、なかなか片付かない。 もう人生折り返し地点なんだから、持ち物をせめて半分くらいに 減らしたい気分なのである。 こんなに難しい課題はなかなかない。 それにしても、歳をとって、怒らなくなったなぁ。 怒りの結晶のような若い自分の日記を読んで、つくづく感じた。 こんなまるい人間になるとは、当時の友人達は想像もしなかっただろう。 【62%OFF】ランキング1位取得!人気NO.1アルバム!10冊まとめ買いで送料無料!【62%OFF】フリー... 【メール便で送料無料】 ヨーロッパで人気の paperblanks ペーパーブランクス。革表紙の味わい... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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