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テーマ:サッカー総合(589)
カテゴリ:A代表
久々にA代表(サッカー全日本代表)について
サッカーにおいて日本の目標は何だろう?日本サッカー協会の目標は何だろう。 日本におけるサッカーの浸透と繁栄。そのためには代表の強化と好成績。さらにそのためには底辺の拡大・裾野の広がりとレベルの向上。そしてそれはA代表やJ1クラブの国際的活躍と連動している。 A代表の目標はFIFAワールドカップの本戦でのグループリーグ突破がノルマ。されにアジア選手権の優勝。この2つがA代表の最重要目標であるはずだ。 さて、現在、岡田武史監督はアジア地区予選の突破が確定的だ。2010年の南アフリカワールドカップには出場できるだろう。ただグループリーグ突破は非常に難しい状況だ。現在のA代表は (1)FWに国際的な評価のある優れた決定力を持ったストライカーがいない。 (2)(1)を補うための国際試合での得点力のあるMFが中村俊輔しかいない。その中村も3大リーグ(プレミア、セリアA、エスパニョーラ)に所属して活躍しているわけではない。 (3)A代表のうち経験と実力をそなえた選手はGKとMF3人とDF中澤であるが、南アフリカ本戦を考えた場合どのチームも強豪で人材的に見劣りする。 以上の3点から前回ドイツW杯のグループリーグと同じように突破の可能性は非常に低い。現在の岡田監督率いる日本代表が劇的に強化されなければアジア3位程度のままであろう。 簡単に言って、資金と人脈を使って欧州リーグで活躍する監督を招聘するのが近道であると考える。岡田武史氏はJリーグでは名将であり人物も立派で、私も公演を聴きに行ったり握手したり直接質問したりした経験がある。 だが、技術コーチとしてジーコに劣り、新戦術面でトルシエにもかなわない。Jリーグを抜け出しトルコリーグでもいいから監督として仕事をし一定の評価を貰っているような日本人監督でなければ、もはやA代表の監督は任せられないのではないか。日本人監督で国際的評価が最も高いのは世界クラブ選手権の故に西野監督であるが、日本人に拘らなければ、その西野監督より優れた監督はJリーグにもいる。 どうも協会は監督人選について挑戦を忘れてしまったようだ。岡田監督を監督として育てようとしているのでは、とすら勘ぐりたくなってしまう。オシム監督の病気代行で始まった岡田監督であるが、その間に協会が一定の国際的評価のある監督を探しているのがスジではないか。 話を戻し(1)のFWはサッカーでもっとも重要なポジションであり存在であるから現在の日本にFWエースストライカーがいないのは、勝利を得るのを非常に難しいものにしている。たとえば今の日本代表に釜本がいればそれだけで監督の苦労や苦心が半減する程であろう。ナイジェリアにカヌ、カメルーンにエトオ、フランスにアンリ・・・オフト日本代表にカズである。ストライカーを手に入れたサッカーとはそういうものである。協会は10年以上前からそれが分かっていたのに何もしなかった。2トップから3トップを半ば強制しFWの機会拡大と育成を図ってきたフランスサッカー協会。日本サッカー協会の中長期的代表強化プランの具現化には観るべきものが何かあっただろうか。確かにキッズカテゴリーの強化は始まったが・・・。 (2)は、トルシエ世代で戦ったドイツW杯のジーコ日本代表、その後の世代交代に岡田監督は苦心した。オシムがアジア選手権4位に終わったのもそのせいであった。ただ若い選手に切り替えようにも、現在は五輪とA代表が戦術・選手選考とも分断しており、トルシエ制度のように五輪から長期的にA代表を育成するやり方は放棄されたままだ。南アフリカ後にならないと何も決まらない。ドイツW杯での惨敗からA代表の成否を協会は監督に押し付け連帯責任としなくなったため今後もA代表の成績は危うい状態である。欧州で若い選手が活躍していてもA代表で同じ戦術で戦う機会が与えられていない現状では悲観的にならざるをえない。私ならアジア地区予選は国内Bチームで戦い、欧州Aチームは欧州で合宿し森本貴幸と心中するつもりで森本と俊輔中心にAチームを作るが協会や岡田監督とは強化思想が違うらしい。 (3)の問題を補うために徹底したパスサッカー&タスクサッカー(機械的な規律サッカー)を行うしかないと考えている。その分野でなら世界に日本の敵は無いのである。組織力だけなら日本人に対抗できるのはドイツ人ぐらいなのだから。とはいっても体格の差でメキシコがどうしてもドイツに勝てないように、日本もいくら組織力を前面に押し出してもそれだけではワールドカップに優勝できるわけではない。ホームで4位、アウェイで16位止まりだろう。それでも今よりは強くなるし(世界からロボットサッカーと揶揄されるだろうが)、本戦グループリーグを突破できるようになるはずだ。日本人の学校制度や会社制度のあまりに協調性を重視した教育システムが日本人を世界一の組織的人間にしていることを日本人自身は当たり前としてあまり気にしていないが、世界からみれば異常なことである。それを活かしたサッカーを自虐しながら前面に出せばもっと強くなるのである。具体的にはDrズテンコの提唱をさらに強化し攻守の約束事を選手に徹底的に叩き込み、全てを瞬時に連続して終始、高速プレーさせることだ。陸上競技でマラソンだけは日本人が世界一であるように日本人は驚異的なスタミナと耐久性を世界に誇る。またテクニックもある程度あり頭もよく忍耐力もある。世界を驚かすロボットサッカーが出来るだろう。(自由や閃きを愛する選手の心は荒むだろうが) さて、日本代表がいくら弱くても日本サッカーが繁栄するかもしれない。JリーグはもはやアジアNo1のレベルのリーグであり、Jリーグ上位クラブが外国人中心に日本代表選手を組み合わせて国際試合で世界と対峙している現在、今後は楽観し出来るかもしれない。そのための布石としてアジア枠や移籍金撤廃もあるとも考えられる。 それにしてももっとサッカーファンを増やさなければならないはずだ。それには全国的なJ2の繁栄がカギだと思うのだ。全てが連鎖している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月27日 01時26分02秒
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