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カテゴリ:随想
只野は、毎晩晩酌をする。まずはビールを飲む。冷蔵庫からなくなったときは飲み出す前に補充する。夏はコップも冷やすが、今の時期はその必要を感じない。
肴を準備する。セルフの場合も多い。冷凍枝豆を皿にあけ、レンジでチンする。できるだけ解凍にとどめ、温めないよう監視している。 冷や奴を皿に開ける。味の素をかける。味の素は発ガン性などと騒がれたが、只野は気にしない。最近はとろろ昆布を周りにしき、醤油をかけることにしている。これがなかなかよい。 そうこうするうちに、ビールがなくなる。そうすると只野はおもむろに立ち、棚からロックグラスとコースターを出す。別の棚から角瓶を出す。角瓶の中が寂しいときは、別の4Lの角瓶から継ぎ足す。そして南京豆を30粒ほどあけ、冷蔵庫より冷水を取り出す。 すべてが整った後、冷凍庫よりロックアイスを出す。最近はローソンアイスが多い。形といい、固まり具合といい、今はこれが一番気に入っている。 これでオールスターが揃うことになる。これで懐かしのメロディなど放映されていれば言うことはなく、只野は酔いしれることになる。 只野の晩酌のルーティンである。もっともこのルーティンは、人によってそれほど変わらないだろうと、只野は思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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