【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

カレンダー

フリーページ

2006年04月10日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類

雨というのも手伝って一日ただただぼーっとしている。

ぼーっとしながら考えるのは、私が呉にくる前の生活。

大学時代に自転車のツーリング部に入ったところから、私のアウトドア魂に火がついたのだけれど、そこでは本当に多くの人に出会った。

自転車から、山へとだんだんと私のキャパシティも広がっていって、いろんなレースに参加する機会も増えて、限界のわからなかった私はただただがむしゃらに走ったり、登ったりしていた。
「いける、まだいける」と妙な確信を持って突き進んでいたように思う。

そういう気持ちでいると、まわりにいつの間にか強者が集まりだしていく。
どこからそんな力が?と不思議に思うほどタフな人々がいる。
私もそんなタフな人間になりたい、と思っていた。
旅にもよく出ていたが、自分自身がタフであればなんでもできると思っていた。

でも、ある時から私は自分がやっていることのリスクを感じるようになった。

クライミングを始めたのは私が23才の頃だったが、心身ともに絶好調で危ないことが大好きだった私は筋肉痛に大喜びながら誘われるたびに登っていた。

しかし、室内ジムから自然壁へとフィールドを移したときに初めて心の底から恐怖感を感じた。
壁の途中で、足がガクガクと震えるくらいのどうしようもない恐怖。
これは、よく「ミシンを踏む」なんていう言葉で表現されるのだが、それが私にも起こった。
ロープ一本で体を支えている事実。
変な落ち方をしたら、どんな怪我をするかわかったものじゃない。
しかし、それでもリスクを抱えた状況に興奮もしていた。
まだまだ先へ進もうとしていた。

そんな中、25才のときに知人が山で亡くなった。
初めて、自分がいる世界は「死」と隣り合わせだということを実感した。
どんなに自分がタフになったとしても、それでもそれ以上の力が働くときがある。
怖くて、怖くて、だけど惹かれて。

いつかは誰もが死ぬということは当たり前だけど、好きでやっていることで死んでいく。
今の日本では、趣味のひとつでしかない。
趣味で死んでいいの?
私はなんで登るの?
怖いのに。

今、自分と山との付き合い方は随分変わったと思う。
それでも、危険であることを忘れてはいけない。
どんな山でも。
きれいな世界は、怖さも持っているってことなんだと。

今も昔の仲間の中には、山を忘れずに山と密着した生活をしている人がいる。
逆に家庭を持って、山から少しずつ離れている人もいる。
ハラハラするのは、前者。
だけど、同時にうらやましくもある。
怖いけど、本当にきれいなものが見れるから。

山と関わると、日常で見えない生と直面できるんだね。
何がいいのかなんてわからないけれど。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年04月10日 17時29分21秒
コメント(0) | コメントを書く


PR

プロフィール

初音★

初音★

お気に入りブログ

羂索 フッディーフッディーさん
あやしいふるほんや… はるる!さん
ちょい旅随想禄 MIAMI4633さん

コメント新着

 ジョーンズ達磨@ もう見てないんだろうけど 赤ちゃん生まれるんですねって。 もうう…
 初音★@ つけたし あとね、年始になぜかメモリーを全部消し…
 初音★@ あれ! さや、メールしたんだけどなぁ。アドレス…
 Saya@ mixi えー、私もマイミクに入れて♪
 颯太@ 僕、初音さんのエピソードに感激! 初音さん、お疲れ様☆ いつも、無理して…

ニューストピックス


© Rakuten Group, Inc.