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大福の日日是好日

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大福16

大福16

2005年04月30日
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カテゴリ:楽しい生活
 私は以前、NHKの番組モニターをしたことがある。年に2回募集しているので募集を見たことがある人もいるだろう。
 何でも「応募要領を取り寄せ、番組の感想を書いて送れ」ということなので、試しに番組の感想を送った。

 すると、運良く採用された。
 後日、NHKでアゴ足付き(食事と交通費付き)の説明会があるので、来て下さいとの連絡があり、出掛けた。

 NHKの番組モニターというくらいだから、50~60人くらいいて広~い講義室のような場所で説明があると思っていた。
 ところが、NHK放送局に着き、案内どおりの部屋に入るとそこは狭い会議室で、ややうろたえた。



 口の字型に並べられた机の上には「大福16様」という立体の名札が立っている。さらに用意された資料を見ると、モニターは10人。

「これは真面目にやらないといけないな・・・」(←当たり前:汗)と思っているうちに説明が始まり、モニター各氏の自己紹介もあった。
 10人中3人が男性(私・20代:当時、40代の学校教諭、60代の定年退職者)、
 7人が女性(年齢バラバラ、仕事の有無もそれぞれ)という構成だった。

 その時の倍率は約8.7倍だったそうである。20代・男の応募者が少なかったんだろうな、と思いつつも選ばれた以上、ちゃんとやろうと考えた。
 NHK側が何度も言っていたのが「なるべく厳しい意見を」ということだった。「お褒めの言葉も嬉しいが、なるべく厳しい意見を遠慮せずに書いて下さい」とのことなので、なるべくそうしようと思った。


 一通りの説明が終わり、スタジオ見学をさせて貰った。いつもテレビに映っているスタジオに入って、説明してもらった。生放送中のデレクター等の仕事も見せてもらった。また本番直前のアナウンサーが原稿の下読みをしているところも見えた。

 その後、先の部屋に戻ると昼食のお弁当が用意されていた(味噌汁付き)。NHKのスタッフ2人、モニター9人(男性教諭は仕事のため来てなかった)で、昼食をとることにになった。
 だが、みんな初対面で話すこともないし、黙々と食べていた。時々、NHKの人が話しかけていたが、それもすぐに途切れた。
 漬物を噛む「ボリッボリッ」という音が静かにこだましていた。
 
ななみ
 ここで、NHK番組モニターの仕事を紹介しよう。
任期は6ヶ月(私は後期:10月~3月)。
モニターには、担当番組と選択番組が割り当てられる。
前者は局が指定した番組を週に2本(全国放送1本、ローカル放送1本)(月8本)
後者は自分の観たい番組を週に1本(月4本)
合計で月12本くらい観ることになる。

そして、2ヶ月ごとに担当番組が変わる。

因みに私の担当番組は
10・11月
(全国版)真剣10代しゃべり場
(地方版)夕方のローカルニュース番組

12・1月
(全国版)クローズアップ現代
(地方版)夕方のローカルニュース番組(前と曜日が違う)

2・3月
(全国版)おはよう日本(私の担当は7:00~8:13)
(地方版)夕方のローカルニュース番組(前と曜日が違う)

 真剣10代しゃべり場は・・・これまで一度も観たことがない番組でやや困惑しました・・・。私はあの手の番組が嫌いだからです。ま、でも仕事として観よう。

 これらの番組をモニターは観る。そして、専用用紙に氏名・モニター番号・地区・放送日時・番組名を書いて、5段階の総合評価をつける。また、12項目のチェックポイントがあり該当するものがあればそれをマークする。
 そして具体的な感想を書く。この感想の書き方は一切自由。箇条書きでもいいし、作文調でもいい。どんな感想でもどんな着眼点でもいい。

 そんなこんなで、私のモニターが始まった。
 私の場合、メモを取りながら1時間番組を観て、まとめ&下書きで30分。清書で30分。合計2時間強くらいの時間がかかった。送信は番組によって違うが、郵送とFAXの二方法が指定される。

 ここで、皆様も気になるであろう報酬であるが、月約12本をモニターして報酬は15,000円。一回が1,250円で、時給にすれば約625円前後になろう。移動時間0ということを考慮しても決して高いとは言えない(NHKが好きで、且つ、文章を書くのが好きな人には、そこそこいいかもしれないですね)。

 参考までに私の書いたモニターレポートを載せます(私は手紙でも何でも出す前にコピーをとる)。
 モニター通信というものによると、書き方は本当に人それぞれだった。私は全ての番組について「良かった点」「改善した方が良いと思った点」という2項目を立てて箇条書きで書いていた。

番組名:真剣10代しゃべり場
サブタイトル:お金のない男はダメ!
総合評価:1(よくない←これは5段階中一番低い評価)

良かった点
・歯に衣着せぬ口調で提案者が意見を言うのは番組を活気づかせ、みんなの意見も活発に出させるので良かった。


改善した方がよいと思った点
・今回のテーマは「お金のない男はダメ!」ということだが、提案者の言う「お金」とはいくらからいくらの範囲のお金を指すのか、最初に言って欲しかった。若しくは、誰か最初に聞いて欲しかった。一口にお金と言っても、人それぞれイメージする額が違うと思うからである。その上で、そのくらいの額がないとダメと主張し、叩き台にした方が絞った議論が出来ると思う。

・もっとも、このテーマで提案者の言いたいことは「ケチな男はダメ!」もしくは「女に金を出させる男はダメ!」という印象を受けたので、冒頭からこういう趣旨であると告げてから議論を始めた方が良かった。的を絞った議論をしないと雑になりやすい。こちらは結論よりも議論の過程に興味があるからである。

・提案者と○○さんの議論は熱くて楽しいが、如何せん噛み合っていない。自分の主張を通そうとするあまり、相手の意見をよく聞かずどこに納得できないかを上手く伝えきれていない印象を受ける。

・道場破りの△△さんは緊張しているせいか発言が少なく残念だった。他のメンバーと発言のタイミングが重なった時にも引いていたので更に発言回数が少なくなっていた。レギュラーは、ほんの少しだけ道場破りに発言の機会を譲って欲しい。

・この番組の目的がいまいちよく分からない。相手を論破することなのか、意見交換の場なのか、それとも番組名どおりただのしゃべり場なのか・・・?ただのしゃべり場ならば目的を果たしているが、毎回のテーマも議論の交わし方も彼らの自己満足だけで私個人としてはほとんど得るところはない。


 「厳しい意見を」と言われていたので、遠慮なく思ったことを書いたのだが、この番組はいつも提案者の考えが練られていないように思った。

 とはいえ、一般的にNHKの番組は隠れた名作が多くて、色々と学ぶべき点が多かった。
 また、選択番組で何を見ようか考える時、番組表を見たが、その時意外と興味深いものを発見したりする。
 
 一度モニターしたので、もう充分だが、なかなか楽しいモニター生活でした。
 機会があれば、別の番組についても回想録を書こうと思います。


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 密かな幕末マニアの私は第壱集はもちろん、4月22日に発売された第弐集ももちろん取得。
 「新撰組」は、時代が動く幕末の動乱、対立するイデオロギー、多様な人間関係、これらをすっきり面白く学ぶことが出来ます。先人達は何を思い行動したのか・・・。その思想は現代にも通じるものがあります。いかんせん、このDVD-BOXは高いので幕末マニア・新撰組オタクでないと購入はお奨めしません(苦笑)。
 ただ・・・NHKさん・・・なんで次が800年前の「義経」なんだ!?





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最終更新日  2005年04月30日 21時53分33秒



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