カテゴリ:読後感
下巻まで読んでから書くべきか?上巻だけじゃまだ結論まで行っていないので、なかなか感想とまでは行かないんだけど。
前作「神々の指紋」も面白かったしエキサイティングだった。考古学をやったわけじゃないし、これに書かれていることが事実なのか、おかしいところがないのかというのを自分で調べるほどの好き者(?)ではないので事実関係についてはなんにも言えないけれど、この人の言い分は十分にロマンティックで十分に納得させるものがある。 「世界」の方は、「指紋」での著者自らの反省を含め、新たな場所、インド、日本等々を調査して巡る話なんだが、要は、最近になってやっと海底に何千メートル級のすんごい山脈があることが分かったほど、海の中について私たちは知らないのに、海中に、世界にちらばる様々な伝説を裏付ける証拠がまったくないと切り捨ててしまうのはおかしい!もっと調査しろ!大洪水の伝説が世界いたるところにあるのに、そんなの事実であるわけないと最初から無視すんな!というスタンスから調査を行っている。 上巻はインドにページの多くが割かれている。とある権威から提供してもらった過去何万年かの世界の水没地図と照らし合わせてみれば、インドの海中に見つかった遺跡は実に1万年近く前のものであるはずで、文明の起源も考え直すべきである。これと逆に、伝説で洪水によって水没した都市があったと伝えられている場所は、世界の水没地図で見るとまさにその頃陸地であった。 ・・・という話。 読んでいると、そうだよなーそうだよなー私が億万長者だったら調査費用をどーんと出してやるのになーその代わり印税の一部は私に。(億万長者の割にせこい)と思ってしまう。 ただ、欲を言えば図や写真、目で直観的に分からせてくれる資料が少なすぎ。インドの地名とかさー、何とかマハールとかなんたらジャーとか覚えられんっつーの。遺跡の壁の左側の右側をさかのぼって奥の下の5列目の裏に(これは私が極端に言っています)とか文章で書かれても「だからどこなんだよっ」きーっとなってしまうので、図で説明してくれたらほんとに嬉しいんだが・・よくがんばって最後まで読んだよ。私。 でも、努力して下巻も読みたくなるおもしろさは、ある。 ていうか全然調査の途中で上巻終わってるから下巻を読まねば死ねん。下巻では日本の海中遺跡も出てくるだろうし。 この人の、伝説を荒唐無稽と切り捨てるな、という言い分に、自分のロマンを賭ける価値はありそうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 7, 2005 07:34:15 PM
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