養母三口

カコは場の雰囲気を読めないと診断された。
たまにやっぱりなと思うことがあったりする。
察するってことは到底無理なんだなと。

カコとユータが喜ぶかと思い、
仮面ライダースーパーライブに連れて行きました。
秋葉原の駅で乗り換えをしようと、切符売り場で切符を買おうとしていたら、
「ねぇ、ママ。ここって秋葉原ってとこなんでしょ？」
とカコ。
地声も大きいです。
「そうだよ。ここで乗り換えするんだよ」と私。

すると
「ここが秋葉原なんだぁ～。
私、ここ来た事ある？」
とおのぼりさんチックにカコが言うので、
「○○に行く時に乗換えで降りたでしょ？」と言うと、
「秋葉原だからオタクいるかな～」
と全然会話がかみ合わない(笑)
しかも、声が大きい。

「ね～、ママぁ。
ここってオタクがいっぱいいるところなんでしょ？」
とカコ。
電車男で知った情報ですね。
「そうだね～」と小声の私。
「ねぇ、オタクいるかなぁ、オタク」
と話すたびに声が大きくなるカコ。
隣でしゃべっているんだから、普通に話せばいいのに・・・。
電車男で見た秋葉原に自分がいるってことで興奮しているのかも。

しかも（カコの）声が大きく、ちょっとな・・・と思っていると、
「ねぇねぇねぇねぇねぇねぇ、ママっ。
あの人オタクじゃない？」と大声のカコ。
周りの人にも丸聞こえだよ・・・。

「そうかなぁ・・・」と私が小声で言葉を濁すと、
「だってオタクっぽいもん。絶対そうだよ！！」と指を指す。
やめてくれ～。
その人に気づかれちゃうよ。
いや、気づかれているかも。
それぐらい大きな声だった。
もう穴があったら入りたい・・・。

「ママ、切符買うから」と話を代えても、
「ママ、あの人オタクだよ。ママ、見て見て。
私オタク初めて見ちゃったよ」と指差ししゃべるしゃべる。

あまりのしつこさと大声と常識のなさに鉄拳制裁。
「もういい加減にしなさい」と。
きょとんとしてました。
その様子を見て、我に返る私。

この子は、状況判断ができなかったんだ・・・って。
頭を叩くより、ちゃんと説明すればよかった。

「あなただって『泣き虫』って言われたら嫌でしょう？
そういう風に大きな声で『オタク、オタク』とか言わないの。
自分だって知らない人に指差されたら嫌でしょう？」と言うと、
「うん」とカコ。

わかってくれたかな・・・。
私も反省。