養母三口

今回のカコの例の罰の本は、『あしながおじさん』。

そして私は本を渡す時にカコにひとつ質問を出しました。
「『あしながおじさん』は一体誰か？」と。
本を読めば誰が『あしながおじさん』かわかる簡単なもの。
これを一週間後の宿題にしました。

先ほどカコに、「本読み終わった？」と聞くと、「読み終わった～♪」とカコ。
「じゃぁ、質問ね。『あしながおじさん』は誰？」と聞くと、
「え～、（本の）最初のほうに出てきたミセス何とか」と言うではありませんか！
私の記憶が正しければ、そのミセス何とかは孤児院の経営者。
しかも、『あしながおじさん』と言っているのに、ミセス・・・(笑)

「読んでないよね？」と言うしかありません。
しかしカコは「読んだ」と。

「ママ、この本を渡す時に聞いたよね？『あしながおじさん』は誰？って。
読んでるんだったら、『あしながおじさん』は○○ですって答えられるはず。
もう一回読んできなさい」と言うと、後ろのほうを読んだのでしょう。
しばらくして、「ママ、わかった。ジャーヴィーって人」と。
もう、この様子だけで読んでないの丸判り。

「読んでないんでしょ？」と聞いても、「読んだ」とカコ。
それならば・・・と。
「じゃぁ、あらすじを教えて」と言うと、
物語のはじめ方の内容しか話さず、
最後にあしながおじさんはジャーヴィーって人でしたって話しておしまい。

そこで私もカコに質問。
「ジュディには、友達がいたよね。それは誰？」
答え：サリーとジュリア
「ジュディがジャーヴィーと出会ったのは？」
答え：ジュリアの叔父（ジャーヴィー）をジュリアの代わりに学校を案内した時

当然答えられません。

そして、私が「読めばわかるような問題よ」と言ったところ、今ペラペラめくって読んでます。
これで、ちゃんと読んだって？
これが？
笑っちゃうよね。

あきれる。

カコは読んだと言い張りますが、パラパラめくっただけでは読んだことになりません。
それに読んでないと思うのは、金曜日まで1ページも読んでなかったからです。
一応何度も声掛けは月曜日からしてきました。
そして、金曜日に慌てて読み始めましたが、あまり読まず、
土曜日もあまり読まずにいて、寝る前になって慌てて読む始末。
それでも読んでいるので黙っていました。
そして、日曜日になり日中はテレビを見たり、ビデオを見たり、
旦那さんの前だけ読んでいる格好。
そして、寝る時間になってベッドにライトを持ち込んで読んでました。
『私は読んでますよ』のアピールみたいですごく嫌でした。

そして、明けて月曜日。
今日。
こんな具合です。

この1週間の間にもカコは、
「ねぇ、この本読みっていつまで続くの？」と馬鹿げた発言をして怒られたりもしました。
お前が言う発言じゃないって。

とりあえず何発か叩いた後、『ロビンソンクルーソー』をカコに渡し、
「今週の罰の本は『ロビンソンクルーソー』です。
それからもう一度あしがなおじさんに関しては質問をするから、もう一度読みなさい。
今週は2冊です。勉強もあるし、宿題もある。それでもあなたは読まなくてはいけない。

これがあなたがやったことに対しての罪です。
悪いことをした人は刑務所に入って罪を償うの。
それと同じであなたは本を読むことで罪を償うのよ。
今週は2冊だから死に物狂いで読みなさい。

今度の質問は、『あしながおじさん』は誰？のように簡単ではありません。
ちゃんと読まないとわからないような質問にします。
それにこの『あしながおじさん』は3年生から読める本として紹介されています。
6年生のあなたが読めないはずはありません。頑張りなさい」
と言っておきました。

そして今日は『あしながおじさん』を数ページ読んだ様子。
最初から読んでいるということは、やっぱり読んでなかったのかもしれません。
金曜日になってから、250ページもある本を読み始めて、月曜日の夕方までに読みきるのには
本嫌いの子供には無理だと思います。
だからこそ、初日から「本読まなくて大丈夫なの？」と聞いていたのに。

その忠告に耳を貸さないからこうなるんだよね。
私をなめていたな。

今度の質問は何にしようかしら？
私ももう一度読み返そうかな。