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カテゴリ:朗読CD
今回の古典朗読CDは、源氏物語第九帖「葵」より1~2でした。
講師 鈴木一雄氏/朗読 白坂道子氏 です。 六条御息所の物の怪、生霊(いきすだま)が、光源氏の正妻葵の上の産褥にとりついて、葵の上は男子出産後死んでしまう、有名な部分です。 六条御息所の物の怪はこの帖だけでなく、「若菜」(紫夫人が息絶えるとき)、「柏木」(女三の宮が柏木との子を出産した後)にも現れるらしいです。 考えてみれば、源氏物語は物の怪、怨霊の出没する世界であり、3~4日前に調べていた初期の神秘主義に関連した世界でもあったわけです。 しかも昨日の深大寺で見た護摩を焚く祈祷は、源氏物語の中で物の怪を調伏させるための加持祈祷でも行われていたものでした。 たぶん現在行われている様式と、あまり変わらないのではないでしょうか。 千年以上にわたって受け継がれてきた慣習と、科学やコンピューターが共存する不思議な世界に私たちは住んでいるのですね。 しかもなんと、ブレイクから源氏物語と飛んでつながってしまいました。 時代も国も内容も全然異なるものなのに、超常現象は西洋東洋形を変えて存在するもののようです。 源氏物語はあまりなじめなかったのですが、今まで持っていたイメージが少し覆されたようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.23 21:17:16
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