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カテゴリ:朗読CD
朗読CD今回は、万葉集でした。
*万葉集「万葉の人びと」より~現代に生きる万葉のこころ 講師・朗唱 犬養孝 犬養孝先生(1907~1998)は万葉集の歌を謡われる。百人一首の読み札の詠みあげ方より、もっと独特の節回しのようだ。 万葉集は歌謡に源泉があり、古代歌謡とは歌詞・音楽(リズム)・身振り(舞踏)などを伴うものであったらしい。現在は復元が不可能だということで、そんな中、犬養先生はどのようにして、万葉集のこの歌い方「朗唱」を見つけられたのか興味深く思った。 歌を歴史の中にもどすこと、風土の中に置くこと。 言霊(ことだま)信仰は今も生きていること。 (言葉は生きている。だからよい言葉をいえば、よいことが実現するし、わるい言葉をいえば、わるいことが実現する。 否定的な、いやなことばをいっさい避けて、可能性にみちた肯定的な、よいことばをつぎからつぎへと、かさねてゆく心の姿勢である。) 霊魂…モノに魂が宿るということ。 (愛の観念を表出するのではなく、生きた愛の具象を表現している。) これらのことを舒明天皇の国褒め歌や、作者不詳の夫恋歌、雄略天皇、柿本人麻呂、東歌などを例にあげて、話しておられたのだが、 上記の言霊信仰や霊魂についてを、人の心の重層性、『たのもしさ』と捉えられていることが、印象的だった。 他の朗読CDとは一味違うヒューマンなお話ぶりとともに、心に残った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.05.24 15:39:23
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