|
カテゴリ:カテゴリ未分類
○○農園様、ごめんなさい。私が早とちりしていました。
父の日のささやかな品、ちやんと届いていました。相変わらずそそっかしくて、困りモンです。 ********************** 楽天フリマで注文してあった、福永武彦画文集「玩草亭百花譜」(中公文庫)が届いた。今日は半日、一ページ一ページながめつつ、楽しんだ。明るく軽妙で飾りがなくありのままの草花の姿が写されている。盛りを過ぎたのも、枯れたのも、種や実、虫食いの葉とかも。 「御馳走帳」なんていうのも収録されていて、お料理や食材の目録やスケッチ。これも面白い。 画文中に時々登場する“細君”の貞子夫人の注やあとがきもとても好きだ。細君という生きた言葉を久し振りに読んだ気がする。とても良い言葉だと思うが、今の現代作家が使うとしたらどんな風な“細君”になるだろうか。 武彦は、愛した信濃追分の小さな山小舎に「玩艸亭蝸々草舎」(がんそうていまいまいそうしゃ)と命名し、野草を愛(いつく)しみもてあそぶところの、かたつむりのような小さな小舎という意味だといつて、命名に得意になっていたそうです。 また、解説の加賀乙彦氏によると、玩草亭の玩とは、両手をまるめて、その中で玉をころがして感触を楽しむ意だそうである。草を玉のように大事にして楽しむのだと。 武彦はまた木下杢太郎の「百花譜」についても、刊行に立ち会っておられ、その刊行記念展覧会には、武彦の文章がパネルで掲げられたと言うことです。 杢太郎の百花譜の絵葉書20枚ほどを持っているに過ぎなかったのに、福永武彦画文集につながることができて、嬉しく思います。 教えて下さったいのうえさんに、感謝です! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|