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テーマ:本のある暮らし(3311)
カテゴリ:隣の部屋
「戦後詩」--ユリシーズの不在--寺山修司(ちくま文庫)1993/5
(1965年11/25 紀伊国屋書店より刊行) 同人誌批判として書かれた章から、自分勝手に引用。 ○相互慰藉 *感傷の福祉団体 *みすぼらしい人生を報告しあう *報告を芸術であるかのように誤解することによって、 辛うじて生き甲斐と言う免罪符を受け取る。 彼らには「救済」へのはげしい願望もなければ、 「変革」のための身をよじるような苦悩もない。 *幸福号 *経済的な事情による合宿 *つまらない人生は存在しなくても、つまらない詩は存在する。 ○無人島からの音信 ○事柄の連帯はできるが、感情や欲望の連帯はできない。 ○日常報告記録 メモリアリズム ○備忘録 ○アンデパンダン展 自主独立・無審査・無賞 ○黄昏のヒューマニズムよりも真昼のエゴイズムを。 細胞の狂宴(オージイ) エゴイズムもまた人間復権の動機となる。 自白・告白 ○キャッチボールと性の解放。 ○多くの場合同人雑誌は個の確認の場としてのみ、利用され続けてきた。 それは「孤独」の土地へ飛ぶためのパスポートであり、自分がひとりであることを悟るための予備群衆なのであった。だからルームメートは誰でもよかったのかも知れない。 インターネットのなかった時代に書かれた、詩歌の同人誌に対する批判だが、 現在の総表現者時代、ブログの世界に通じている事柄だと思われる点を、抜書きしてみた。 実際の本の内容からは外れているが、ブログの内容を考えるとき、その差異をも含めて私の拠り所になってくれるように思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.02.18 16:22:58
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