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テーマ:猫のいる生活(138873)
カテゴリ:野良猫たち
ノラは隣のお家では「小錦」(konishiki)と呼ばれているそうだ。
私は最近までほとんどご近所の方たちと話したことがなく、地縁血縁をなるだけ避けて生活していた。 ネットを始めた頃からだんだん精神的に解放されてきて、人と話すことが出来るようになったのだが、特にのら猫談義などをしていると意識過剰がほぐれて自然体になっていることに気づかされる。 先日聞いたお話によると、篤志家の方が野良猫が増えた時期(たぶん10年位前)にまとめて捕獲して、安く手術してくださる獣医さんのところへ連れて行き、去勢手術を施していたのだそうだ。 ノラもそのときお世話になったということだった。 家などはノーテンキに餌をあげていただけだが、猫の為に陰で世話をしてくださる方達がいらっしゃったのである。 飼い猫の場合は、皆さん外には出さずに家の中だけで育てているということだった。 私などは去勢手術をすることにどうしても抵抗があるのだが、地域猫として今のようにお付き合いできるためには止むをえないことなのだろう。 ところで、「小錦」という呼び名はとても可笑しかったのだが、それを聞いてからは今までのノラと微妙に違って見えるのが不思議だ。 「ノラちゃん」と呼びかけても「小錦」である知らない猫がそこに居るような、ヘンな感じ。 どこかで特権化していた「ノラ」ちゃんに揺らぎが生じたようだ。 その所為でもないと思うのだが、先日久しぶりにノラにひっかかれた。 ステンレスの小さなフォークを使ってお皿からお皿へとお魚を移していると、いきなり手の甲に猫パンチされたのだ。 そしてノラはフォークに向かって激しく「ハアーッ」と威嚇した。 光る冷たい刃物に対して、般若顔して敵意をむき出しにしたのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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