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カテゴリ:day-to-day
ふと思い出して、お蔵入りになっていたビデオカメラを出してきた。
昭和62年5月に買ったもので、平成3年頃まで使っていた(らしい)。 取り出してみると黴だらけで、集音マイクのスポンジは手を触れると黒い粉末と化して、ぼろぼろ落ちてしまった。 ファインダーの目を当てるゴムの部分も、つなぎ目が欠けてぐらぐら取れてしまう。 電池の充電器も作動しない。 ビデオカメラのアダプターコードは行方不明。 これはもう捨てるしかないか、と思うのだが、せめて汚れだけでもと、拭きとってきれいにしてみた。 カセットテープは撮影済みのものが十数本残っている。 子供達が小学生から中・高校時代のもので、この頃私はパートで仕事をしていたため、ほとんど子供達が撮影したものばかりである。 カセットアダプターも使えなくなっていたので、主人が探して買ってきた。 同じものがまだ売られていたのだ。 テープクリーナーで一回一回ヘッド掃除をしながら、昭和62年のものから見始めた。 初めて見るものもあった。 自分を含めた近親者が写っている映像の生々しさは、作られた映画やテレビの比ではない。 懐かしさと共に、家族の空間というものの密度や秘められた怖さにも、たじろいでしまう。 ここでは月日の流れは救いであるかも知れない。 息子は今更見たくないよ、と興味なさそうだ。 私も見るのにけっこう、気力と体力を要するので、まだ全部を見終わっていない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.27 14:36:14
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