宗教関係の高校。
全員がお坊さんになる訳ではないが、一部はお坊さんになる。
それはすぐ見分けが付く。
お坊さんになる子は隣接する寺に住み込み修行しており、頭を剃り、作務衣を着ている。
学校が終わると全速力で走り寺に帰る。
「静」のイメージがあるお坊さん、この寺の修行では掃除が見たことがない位、動作が早い。
動かないお坊さんの体力強化の意味もあるから。
毎日、上級生に罵声を浴びせられる。
女子柔道で問題となった、世間一般の目で見れば、明らかに修行という名のいじめ。
よく辞めないなぁ、この子。
彼には辞められない、過酷な修行に耐え抜かなければならない理由があった。
日本には職業選択の自由がある。
しかし、「跡継ぎ」という宿命を背負っている人がいる・・・・・
実家はお寺。
住職である父は彼が10歳の時に死去。
跡継ぎがいれば住み続けることができるが、跡継ぎがいなければ寺を出て行かなければならない。
お母さんのために彼は10歳の時に寺を継ぐことを決意。
必死で修行に耐えているのだ。
レポートの最後に鬼のような先輩が修行の時以外は実は優しい。と聞いて
「いじめだ。」と邪推していた凡人の浅はかさに恥じ入った。
心が繋がっていればいじめではないのだ。
女子柔道の場合はひどいだけで優しさは無く、心が繋がっていなかったから、あんなことになったのだろう。
怒鳴られても罵声を浴びせられても、
辞めるに辞められない、逃げ出さずに耐え抜かなければならない。
辞めれば食ってはいけない・・・・・・誰かに似ている。
そう、我々サラリーマンと似ている。
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