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楽天フリーバードの辛口音楽談義

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2007.02.03
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カテゴリ:たわごと
昨年末の紅白歌合戦は、終了後大騒ぎとなった。
DJ OZMAのパフォーマンスは「けしからん!」という評価が大勢を占めている。

一ヶ月以上たった今、ちょっと考えてみたい。

人間は不条理な面を持つ生き物である。
五感の揺さぶられかたは個人差があり、それゆえ多様化した芸術や文化や娯楽が存在する。
DJ OZMAが決行した、件のパフォーマンスについて、多事争論化するのは理解できる。
もし「好評価」する人しか存在しないのであれば、世も末である。

放送局に電話する、FAXする、メールするという行動は、「怒り」「不愉快」というネガティヴな衝動に起因する場合が多い。
つまり、なかなか「よかった!」と感じても、行動を起こさない訳である。

抗議の電話、FAX、メールの数が問題視されているが、論理的に考えれば”電話、FAX、メール”する機会を持っている人がまず何人母数として存在し、何%の人がネガティヴな反応をした、という結果を精査して、「あくまで相対として”けしからん”」と判定するべきである。

しかしながら、個人個人が様々なる反応をする自由がある以上、個別に考えてみたい。

1・ 不愉快

確かに”家族団らん”や”ご夫婦同士ほっこり”というシチュエーションでアレをやられ
たら「目のやり場に困った」事は想像に難くない。
ご子女に「あ、裸で踊ったはる・・・」などど言われ、赤面されたおとーさんも多いかと考える。
紅白歌合戦という予定調和に油断している状況では、対処の手段が見つからず、さぞ困窮なさったことだろう。

2. 紅白で「あんな行為はケシカラン!」

紅白幻想である。

ここ十年”俗な長時間歌番組”となってる現実から目をそらしてはならない。
刹那的な人気やムーブメントに影響をうけつつ、お笑い芸人や特定のプロダクションに依存せざるをえない構成は、胸が痛くなる。

例えば、一昨年は男性であるお笑いタレントが赤組の構成員として参戦していた。
美川憲一でさえ、”白組参戦を堅持”しているにもかかわらず、である。
前述1.とかさなるが、性同一性障害に悩んでいる人に、不愉快な思いをさせていなかったのだろうか。

俗な番組なんだから「なんでもあり」とまで言わないが、多少カブく連中が出現しても仕方ないだろう。
解釈がゆらがないガイドラインを作成し、署名捺印させ、出場させるしか、方策はなさそうである。

3. NHKで「あんな行為はケシカラン!」

NHK幻想である。

民放ならイイのだろうか。

4. 歌で勝負しろ

耳の痛い演歌歌手もいるはずだ。

装置か機材かわからない”衣装”になにか意味があるのだろうか。
1000万円近くかかった的なハナシが年明けにうわさされたりする。
前述1.とかさなるが、月額6万円程度の年金で、つつましく暮らしているご夫婦はどう感じているのだろう。

歌で勝負!と言うなら、DJ OZMAの場合、少なくとも「オリジナル」であり持ち歌であり、旬の楽曲である。
商業歌手の形態が、専門の作家に依存している以上「オリジナル」ではない点は、仕方あるまい。
しかし、持ち歌でない楽曲を歌わざるをえない歌手、旬の楽曲を歌わせてもらえない歌手に猛省を促したい。

5. 主題である「愛・家族~世代をこえる歌がある~」に合致しない

小生が「合致しない」と「感じる」楽曲を以下にまとめる。
決して作品を批判するものではなく、主題に合致していないと言う判断である。

・香西かおり    『最北航路』
・小林幸子     『大江戸喧嘩花』
・坂本冬美     『祝い酒』
・藤あや子     『雪 深深』
・五木ひろし    『高瀬舟』
・北山たけし    『男の拳』
・氷川きよし    『一剣』
・細川たかし    『浪花節だよ人生は』
・ポルノグラフィティ『ハネウマライダー』
・前川清      『長崎は今日も雨だった』
・美川憲一     『さそり座の女2006』

「愛」かつ「家族」かつ「世代をこえる」の積条件を満たす楽曲は、さぞ少なかろう。


NHKは「ケシカラン側」に身を置いている。
DJ OZMAが所属しているプロダクションもおおむね賛同している様子だ。
出入り禁止やギャラの支払停止も考慮されたらしい。
バッシングの大合唱である。

製作責任はNHKにある。
これは逃れられない。
「世間を騒がせた」的あいまいな責任を痛感しているかのようなコメントが出された。
いたずらに賛美する必要はないが、演者の演目を擁護する覚悟はないのだろうか。

出来が悪くても、いわば自分の子である。
プロデュースする側の責任とは、そういうものだろう。

これほど終了後に話題となった紅白はなかった。
DJ OZMAのパフォーマンスは2006年という、官民上げて無責任な時代的雰囲気、もやもやしたNHK、低迷する紅白歌合戦というシチュエーションが絡み合って生まれた、鬼っ子のようなものだ。

主因から目をそらしたままで、だれも批判できない。





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Last updated  2007.04.25 21:18:39
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