カテゴリ:たわごと
歌モノのバック演奏はむずかしい。
あたりまえだが、基本的に歌を唄う人が主役。 なんとか唄える程度にかるーく音を出すのは、バイショー的な”伴奏”。 N△Kのノド自慢とかキャバレー(行ったことはないが・・・)のアレですね。 それじゃ、ちょいとつまらない。 で音数やいらんことが増えてくる。 リズムギターがリズムキープ以外のことをやりだす。 ドラムが4小節に一回はオカズを入れてくる。 後ろでオブリを入れてるハズの楽器達が”へんな主張”をしている。 ベースが頭のタイミングをはずしてるのに、ウラのオカズに専念している。 鍵盤がウタメロを無視した、へんなヴォイシングをしている(わしや!)。 鍵盤の小節の頭以外の部分でのチョローンと高音部のオカズが、耳につく(わしや!!)。 バッキングやキメをちゃんと拾ってないのに、 ソロだけは張り切ってやってる(わ し や - !!!!!!!)。 と、枚挙にいとまなし。 かつて、憧れの鍵盤担当ネェさんに言われた。 「フリーバードくん、キーボードって、”隠し味”ヨ・・・」 老舗ライブハウスの領袖的おっさんに教えてもらった。 「じぶんらなぁ、ずーと音がなっとるやんけ。そらまぁ、ベースとか ドラムはシャーナイとして、や。バッキングとかは基本的に”合い の手”みたいなもんやで。民謡の”あーちょいちょい”とか、”どー したどーした”みたいな・・・」 もちろん、楽曲にもよるし、同じ曲でも局面にもよるが、論理的な統一感がない”ベタベタな”演奏は、前述した”バイショー的な伴奏”よりも、はるかにタチがよろしくない。 思えば、小生はそんなことを繰り返してきたような気がする。 スティーリー・ダンの曲でエレピが単音とか2音で、かなり効果的バッキングをしているのもある。 考え抜いてのアレンジなんだろう。 先日さるFM番組でDJが 「ほんとシンプルでかっこいい、基本的ですね」 みたいな紹介で、マドンナのマテリアル・ガールをかけていた。 中心は”ドラム”+”シンセベース”とチャーミングなマドンナのボーカル。 時々よこから入る、コーラスや楽器。 ほんとにシンプル。 でも、カッコイイ。 ここまで、とは言わないまでも、考えて考えて、抑さえて抑さえて、しかしながら存在感があるバックバンドって、究極の目標かもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.28 14:14:03
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