4年生はケンカ?トラブルが絶えません・・・
今日は、4年生の担任が離任式のため出張で、給食からいなかったので、代わりに5,6時間目と帰りの会まで見ていました。昼休みにケンカ?が起こり、子どもに呼ばれていくと、T君が何人もの子をぶったらしいのですが、理由を聞くと、「何も無い」と言うのです。「謝りなさい」と言うと、ぶたれた一人が「謝らなくてもいい」と言う。「謝ってもまたぶつから、意味が無い」と言うのです。それでも「謝りなさい」と言ったのですが、ぶたれた子が離れていってしまいました。そして、しばらくしてその子がやりかえして、またぶたれたそうです。今度こそ謝らせようと、最初にぶたれた子に一回、T君には二回謝らせました。他の子達も「僕もT君にぶたれた」と言うので、謝らせようとしたら、T君が泣き出してしまいました。いつもは泣かない子だそうですが。そんなに強く叱った訳ではないのに・・・。他の子達も戸惑ってて、私が「何も泣かなくてもいいんだよ」と言ったら、ますます泣き出す始末。泣きじゃくってるので、「言葉では謝れなくても、せめて頭を下げようね」と、頭の後ろを押すと、反り返る。『本当に反省してるのではないのかしら?』と疑問に思いながらも、他の子達には、「泣いて反省してるのだから、許してくれる?」と聞いたらいいと言う。他の子達は掃除に向かった。一人残るT君に「本当はどうしてぶったの?」と聞くと、「友達を減らして、一人になりたいのだ」と言う。「淋しくないの?」と聞くと、「一人のほうがいいんだ」と言う。「友達と遊んだ方が楽しいのに」と言ってしまったが、もう少し、なぜ一人がいいのか、友達と居て嫌な思いをしたのか、聞けばよかったと後で思った。また、「お父さんやお母さんはぶったりするの?」と聞くと、「ぶつ」と言う。「ぶたれたら嫌でしょ。」と聞くと、「嫌じゃない」と言う。「お父さんやお母さんがぶつから、君も友達をぶったりするの?」と聞くと「そうじゃない。」と言うが、親が体罰をすると、子どもも暴力的になるのですよね。「本当は、お父さんやお母さん、友達にもかまってもらいたいんだよね。」と頭を抱き寄せました。「そんなことはない」と言いながら、素直をされるがままにしてました。「じゃあ、先生も掃除に行くから、君も掃除しようね」と別れたのです。掃除が終わって、算数の時間。宿題のドリルの答え合わせに時間が取られているのに、Sさんが、隣のK君とトラブって泣き出しました。最初は、掛け算の筆算のやり方を工夫してやらないといけないと注意していたらしいのですが、聞かないので、そのうちに「おばさん、死ね」と言い出したらしい。「いつも悪口を言われるから、もう学校に来たくない!」と泣き出してしまいました。これでは放っておく訳にいきません。算数の授業を中断して、みんなにも「他人事ではないよ」と注目させました。「悪口を言われたらどんな気持ちがする?」と聞くと、みんな「嫌だ。」と言います。「謝りなさい」とK君に言うと、小さな声でボソッと「ごめん」と言う。「聞こえない」と言う子も居たが、近くの子が「聞こえた」と言った。Sさんも一応納得して、終わったと思ったら、また、悪口を言ったと他の子が言う。みんなも口々に「さっき謝ったのに」と言う。もう一度謝らせると、さすがのK君も涙ぐんでいた。4年の男子でも泣くのですね。なんか酷いことしているようで後味が悪いです。そんなこんなで、ろくに教科書を教える時間がなくなってしまいました。10倍すると1ケタ、100倍すると2ケタと増えていくのを、図で書いて、跳ぶ矢印を動物にたとえて言いました。10倍がノミ、100倍がカエル、1000倍がウサギ、10000倍がカンガルーです。最初のノミとカエルを私が言ったら、ウサギとカンガルーは子どもが考えてくれました。イルカと言った子もいたけれど、海の動物だしね。次に絵を描くのだったら、イルカの方が簡単だったかな(笑)そこまでしか今日は進めませんでしたが、月曜の授業も頼まれているので、作った数カードを使うのはその時ですね。先日、LOFTで、プーさんの「よくできました」のスタンプを買ったのですが、休み時間に、私のバッグからそれを見つけた女の子たちがノートに押して欲しいというのです。ノートを確認して、抜けてるところを書き足したら、押してあげると言うと、喜んで書いて持って来ました。スタンプを買った甲斐がありましたね(笑)6時間目の読書の時間は、子ども達に任せて、職員室で教材研究。算数の時間だけ頼まれていたのだけど、帰りの会が気になって、もう一度教室に行きました。案の定、T君らが、廊下で遊んでる。「教室に戻ろう」と言うと、「戻りたくない」と言う。「早く帰りたくないの?」と言うと、「学校に泊まりたい」などと言う。「そんなこと言ってると、イエローカードだよ。」と言うと、「レッドで退場になったら、どうなるの?」と聞いてくる。まったくああ言えばこう言いますね(苦笑)「じゃあ入らなくていいよ」と手を振ると、様子をドアの窓から窺って、入ってきました。帰りの会で、「先生のお話をして」と日直が言うので、話をしました。「今日はいろんなことがありました。誰とは名前を出しませんが」と言いかけたところ、T君が「ハイ、僕のことだよね」と笑って言うのです。「僕が話す」と言うので、「じゃあ話して」と言いました。「ぶったのには理由はない」と言うと、みんなからブーイングの嵐です。さすがに「友達に嫌われたいから」とは言いませんが。私もそれは言えず、「理由もなくぶつのはやめようね」と言うと、素直にうなずき、「もうぶたない」と言うのです。「ぶたないと約束する?」と聞くと、「約束する」と言います。でも、みんなは「前もそう約束したけど、破ってる」と言うのです。「今度こそ信じてあげようよ。」と言うと、「もし破ったらどうするの?」とみんな。「死刑」とT君が自分で言う。「そんなことは出来ないよ」と言うと、「みんなでぶつ」と周りが言う。「大勢でぶったら、いじめになっちゃうよ。約束したんだから、ぶたないでとみんなで注意して」と言いました。「暴力を振るったり、悪口を言ったり、人の嫌がることはやめようね。自分が嫌なことは人も嫌なんだから」としめました。分かってもらえたかしら・・・。本当に難しいですね。