小説「ぼくと、ぼくらの夏」を読みました。
樋口有介作の小説「ぼくと、ぼくらの夏」を読みました。また次女ミンミのお勧めです。実は一昨日の夜中に一気に読んだのですが、パソコンが調子悪くてなかなか日記に書けなかったのです。昨夜はカズが友達と行くスノボ旅行のパックをネットで探していたのですが、電気器具の使いすぎでブレーカーが落ちてしまい、LANが使えなくなって、有線にしていたので、私は使えなかったのですよね。後でパソコンでゆっくり書こうと思っていたのですが、今、楽天写真館に楽天ブログから画像をインポートするのに時間がかかっているので、携帯から写メールで日記書こうと思ってます。前置きが長くなってしまいましたね、、、読んでからしばらく経ったので、印象が薄れてきてしまいましたが、それでも、主人公の高2の戸川春一と酒井麻子は魅力的!2人の会話が軽妙洒脱で面白い。ミンミは村上春樹っぽいと言ってたけど。麻子「わたしは男の子とキスなんかしたの、初めてだったのよ」春一「おれは男の子とキスなんか、したこともない」、、、春一は、感情をあまり表に現さないクールガイだけど、本当は優しい。解説でハードボイルドと書いてあった通り。昔、私が好きだった男子に少し似てるかも?麻子は怒ったり、泣き始めたら止まらないほど感情表現が豊か。刑事の息子と、ヤクザの娘と親の職業まで対照的。春一の父親も冴えない中年だけど、可愛らしいところがある。解説から引用します。「遺族が隠したい知りたくないと思う事実を暴くのは正しいことなのかと煩悶する春一がいる。自分さえ気をつけていれば救えた命をみすみす落とさせた、それは自分の無関心のせいではなかったかと悩む春一がいる。大事な人とそうでない人に心の中で順位をつけ、線を引いた。その傲慢な思いが人を傷つけたのではないかと唇を噛む春一がいる。 警察は仕事として殺人犯を追う。春一が集めた情報は刑事である父に丸投げしてしまえば、それで事は足りる。けれど春一は自らの手で決着をつけようとする。それは彼の戦いだからだ。彼が戦う相手は、犯人でも事件どもない。事件を通してこの夏に知ってしまった、自らの「無力と傲慢」である。自分が無力であるが故に、人を傷つけた。自分が傲慢であるが故に、人を救えなかった。そんな自分に対し、春一は落とし前をつけようと戦うのだ。無力と傲慢 ― それは「若さ」と同義である。自分の若さを憎み、倒そうとするのは即ち、大人になるための戦いと言い換えることができる。 そんな孤独な戦いを、春一は決して表に出さない。気の利いた会話や達観したようなクールな物言いで、その孤独な戦いを覆い隠す。これこそがハードボイルドたる所以である。」春一は格好いいです!麻子も可愛いし、微笑ましいなあ。