カテゴリ:書棚
(まあいい。わしが望んでいたことは結局は安定した天下なのだ。わしの代わりに叔旦がやってくれるというなら、それはそれでいい。やってみよ、叔旦。二度とわしに謀反気を起こさせるようなことはするなよ)(P.140太公望呂尚)
墨攻に続く中国の歴史物テーマに据えた、だけれども独特の空気感を持たせた酒見作品。やっぱりこの人はダラダラ巻数を重ねる長大なものよりも、スパッと一つのテーマや人物に焦点を当てて、行間に色々な含蓄の持たせた作品構成が魅力的です。 今回は、講師があこがれた政治上の賢人、周公旦。久々に気持ち良く歴史「小説」が読めました。またこういう作品を再び出してもらいたいものです。 (やれるものなら一度やってみるがいい。すぐにその場が天国ではないことが分かる)(P.160、成王の佞臣に対し)
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 8, 2011 07:34:24 PM
コメント(0) | コメントを書く
[書棚] カテゴリの最新記事
|
|