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好きだってことがなかなか言い出せなくて,最後には誰かにとられてしまうのが私のオチ。 どうしようもなくて,自分がいやになりそうだった。 ある時は見知らぬ人。 ある時は友達。 みんなにとられていってしまった。 最後までその人を愛することができなかった。 最後までその人に想いを伝えることができなかった。 結花「華南~!!早くしてよ~!!」 いつものろまで,ヘラヘラしてて。 頼りなくて,ぼーっとしてる。 それに比べて双子の姉は私と正反対。 格好良くて優しい。 私の憧れでもあった。 御母さんだって,私なんかよりもお姉ちゃんの方が好きなんじゃないかな? 華南「うん~。今行く~」 母「ほ~ら!華南~。今日はお弁当なんでしょ?忘れてるわよ!」 華南「あ~。うん。いってきま~す」 そうだった。今日は吹奏楽部の春の発表会があったんだ。 いけない。 何でそんな大切なこと忘れてるんだろ~。 結花「早く乗って!」 私がとろいのを見かねて毎日自転車に乗せていってくれる御姉ちゃん。 自転車に乗ったってトロイから自分でこぐ限り意味ない。 お姉ちゃんはやっぱり優しい。 私の通う学校は「岐齋学苑中等部」 この学校は小・中・高まで一貫教育の学校。 私立ってわけじゃないけどね・・・。 華南「おね~ちゃん。華南,ちゃんと演奏できるかな~?」 結花「できるよ。華南,いつも遅くまで練習してたじゃん」 華南「そうだよね(^^)」 いつも励ましてくれた。 それだけが私の支え。 有り難う。 ―――2年C組――― 和透「お~い。相模!先生呼んでたぞ~」 奈々子「相模ってどっちの相模よ!」 和透「あ~。結花の方~」 結花「分かった~」 ・・・? なんだろう。 先生御姉ちゃんに何のようだろう? 奈々子「華南。おはよ。相変わらずぼーっとしてるわよ」 華南「・・・・。あ。うん。おはよう(^^)」 やばい。またぼーっとしちゃった。 何かいつもそうなんだよね。 考え事してなくてもぼーっとしちゃって・・・。 和透「なあ。相模!今日吹奏楽部のコンクールか何かなんだって?がんばれよ」 奈々子「ガンバってね」 華南「うん。頑張る」 私の担当楽器は主に打楽器。 バックで一つの曲でいくつかの楽器を使っている。 演技で言えば超脇役って奴。 でも,一生懸命頑張ってます。 <続> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2002年04月22日 12時37分01秒
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