暖かい午後の陽光 ‐序章3‐
∇吹奏楽部の練習は,大会が近いと毎日朝早くから夕方遅くまである。それでも,吹奏楽部員であることに誇りがある華南。華南「お姉ちゃん?さっき何で先生に呼ばれたの?」結花「ああ・・・。うん。なんでもない」華南「?」ちょっと心配だった。ハッキリ言って,自分の自信じゃなくて姉が元気でないと困る。自分も困るのだ。自信がないばっかりに相手に頼りすぎるのもまた,華南の悪いところ。華南「(そりゃあ,双子だもん)」言い訳かな。ダサッ。でも,もの凄く気になる。決して悪いことではない気がするが,とにかく気になる。隠し事があるとよけい不安になる。どうしたらいいだろう。姉が困っているのに,何もしてあげられない自分・・・。やっぱり人に頼り過ぎなんだ・・・。華南「大丈夫?」結花「ん?大丈夫(^^)」