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カテゴリ:日常生活
今、佐藤愛子の「血脈」という自伝的小説を読んでます。 「血脈」は(上)(中)(下) と、分厚い本が三冊からなりますが、非常に読みやすいです。 さらに、りと様には、かなり興味深い内容です。 佐藤愛子には腹違いの四人の兄があり、一番上が詩人・サトウハチローです。 佐藤愛子は、お歳のわりに(失礼)綺麗な方だと思ってましたが、母(父の作家・佐藤紅緑の二番目の妻)は、女優だったそうです。 さらに、前妻の子である四人の兄は、皆、それぞれにグレていました。 四番目の兄は、昭和9年、19歳の時に仙台の旅館で女と服毒し、そのまま街へ出て藤崎デパート前で倒れ、佐藤愛子の兄だけが死んで、一緒に心中した女は助かったそうです。 助かった女は、いわゆる自殺常習者?で、以前も八木山橋から狂言自殺を図ったこともあったとか・・・。 サトウハチローも、感化院に入れられたり、父に何度も勘当されたりするような不良だったそうです。 りと様には「ちいさい秋見つけた」や「長崎の鐘」など、すごく心に残る詩を書く善良な人、というイメージがあったので、意外でした。 私生活でも、三度も結婚したり、何人も愛人がいたりと、なかなか波乱万丈だったようですが、反面、ユーモアがあってよく人を笑わせていたそうです。 そんな所から、りと様は、サトウハチローという人物に改めて興味が出てきました。 岩手県の北上市に「サトウハチロー記念館」があるそうなので、近いうちにぜひ、行ってみたいと思います。 「やっぱり育ちというのかな、血というのかな。佐藤家はやはり独特なんですよ。 だいたいね、佐藤家では東大とか秀才というのをバカにするでしょう?世間が有難がるものをみんなバカにするでしょう? 政治家とか、大金持とかもバカにする。それだけでも世間と違うんだ。 (中略) ここではユーモアとか人情の機微とか超俗とか、そういうものを重く見るんだけど、 そんなものは世間じゃ一文の価値もおかないですよ。。。」血脈(上)より引用。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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